9:30函館のライムライトを出発。R278から道道80号、83号へ入って川汲峠を目指す。今回のツーリングでは初めて晴れたが、日射しが熱い。矢別ダム湖を過ぎて少し登ると、新川汲トンネルまで登ってしまった。小休止の後、旧峠へ登るため少し引き返す。旧峠への道は、電波塔の管理道になっているらしく、苔むした舗装路が続く。
勾配も緩く雰囲気も良いが、ヒグマが怖いので、ホイッスルを吹きながらゆっくりと登る。30分くらいで、電波塔のある川汲峠に到着。ここで10分ほど休憩。
川汲峠は、南東の尾根へ続く管理道路から分かれ、川汲へ下る旧道が浅い切通しになっていて「川汲山道古峠」の道標が立っている。切通しを抜け、川汲へ草深い道を下る。
何とか乗って下っていたが、しだいに乗れなくなり、大きな岩が道を塞いでいる。岩の脇を押して進むが、ヤブがひどくなり、その先に道はなかった。崩落して道が落ちてしまっている。
今回は、崖や斜面を登ったりヤブを漕ぐような装備が充分でない。ヤブの浅い季節に再挑戦することにして、引き返すことにした。引き返すといっても、かなりのヤブ漕ぎ。ヒグマも頻繁に出没する山域とのことなので、ホイッスルも15秒間隔くらいで吹きながら、早足で自転車を押す。峠には20分ほどで戻り、県道まで下る。
新川汲トンネル脇の道を登って旧隧道まで登ってみたが、旧隧道はコンクリートで完全に埋められて、付け入るすきもなかった。新川汲トンネルをくぐり、川汲へ下る。途中、旧隧道からの道が合流する。次回はこちら側から登ってみよう。
川汲からは、噴火湾に沿ってR278で北上し、鹿部から道道43号に入る。駒ケ岳が美しい。
銚子口駅前から大沼・小沼の北岸を辿り、健康的でさわやかなサイクリングを楽しむ。
小沼の北西にある蓴菜沼から、R5と並行した林道を辿る。この林道が、いくつかあるR5旧道の一つ、無沢峠越えとのことである。蓴菜沼の前から続く未舗装車道は、砂利も浅く路面もフラットで走り易い。
15分ほど登ると、明治天皇御野立之地という碑があり、この碑の辺りが無沢峠のようだ。碑の少し先から下り始めるが、登りと同じくフラットで走りやすい路面だった。峠から3kmほどでJRの踏切を渡り、R5に合流して、函館までさらに20km余りを走って今回のツーリングを終了した。
その後、ライムライトで夜中まで飲んで、函館駅へ。急行はまなす、特急、新幹線と乗り継いで、翌日午前中には郡山へ帰った。
走行距離122.8km(函館9:30→新川汲トンネル10:45〜11:00→川汲峠11:30〜40→崩壊地11:55→川汲峠12:15→新川汲トンネル12:35→川汲12:55→鹿部14:00→蓴菜沼15:30→無沢峠15:45〜50→R5に合流16:00→函館17:10)
相棒;片倉シルクキャンピング(650×35A)