県道32号で久慈川を渡り、番所集落の辺りに四輪を停めた。大沢局前のバス停付近に塩沢橋という小さな橋があり、この橋の脇にあるコンクリート舗装の道を沢に沿って登っていく。1kmほどで舗装が切れ、その少し先に木の橋が架かっていて、林道が延びている。これが道坂峠への破線路のようだ。
橋を渡って林道に入るが荒れ気味で、いわゆる実線林道レベル。道ははっきりしているが、乗車率は50%以下だった。途中で何度か沢を渡るがすべて橋はない。自転車を支点に「えいっ」と飛び越す。
予想では道はヤブに埋もれていて辿れるかと心配だったが、これほど残っているとは思わなかった。木の橋を渡ってから約1.5km、道端に立っている赤い筒は、営林署の吸い殻入れ、人も結構入っているようだ。
道は次第に荒れ自転車を押して進む。さらに0.5kmほど進むと右側後方へ伐採林道が登っている。 (後に判るがこの作業道を辿ると道坂峠) さらに沢沿いの踏み跡を辿る。が、すぐに踏み跡はなくなって荒れた沢が急角度で登っている。とりあえず沢の脇の急斜面を、無理やり登って稜線まで自転車を担ぎ上げた。
稜線まで登れば太郎山への舗装林道が見えるだろうと予測していたが、稜線に踏み跡がある以外何も見えない。どうやら道坂峠の西隣にある411m標高点の尾根に登ってしまったようだ。稜線を北に進むと、良く踏まれた杣道に出た。
杣道を南西から西方向へ進むと、1km足らずで、緩い鞍部へ到着。左下には太郎山への舗装林道が見える。どうやらここが道坂峠のようだ。深く掘れた峠道が舗装路へ降りている。一旦、舗装路まで降り、再び道坂峠を越えて番所まで戻ることにした。舗装路の右側斜面にある深く掘れた径を辿って自転車を押し上げる。峠径の右側には、ブルドーザーでひっかいた伐採道が通っている。
およそ5分で道坂峠。さっき辿ってきた杣道は峠の右前方に続いているはずだが、ヤブがかぶさって判りづらい。尾根を直行して前方に、崩れかかったブルドーザー道が急角度で下っているので、これを下る。
すぐに伐採林道に出るが、この付近は伐採林道が枝分かれして複雑に交錯している。何度か分岐があったが、谷底へ降りそうなほうを選んで下る。谷底が近くなると林道の崩れた箇所もあり、イバラも茂っている。10分程で谷に下りた。
登りに辿った谷筋の道を、のんびりと下る。下りの乗車率は思ったより高く、沢を渡る箇所以外は80%以上乗れた。
やがて木の橋を渡って林道と合流、1kmほど下って番所の塩沢橋のたもとに出た。道坂峠の旧道を、かなりトレースできたようだ。距離は短かったが、大満足。
番所12:30→林道分岐12:40〜45→急斜面へ取り付く13:30→稜線に出る13:45〜50→道坂峠14:10→舗装路に出る14:15〜25→道坂峠14:30〜35→沢に降りる14:50〜55→番所15:25
走行距離8.6km
相棒;MTB(26×1.9)