2時前に静岡駅下車。構内通路の中二階にマットと寝袋で横になるが、貨物列車が通るたびに大音響と激しい揺れが・・・。
結局、一睡もできずに5:00の始発で隣の駅の安倍川へ。自転車を組立て5:20スタート。新幹線の高架をくぐり、県道366号を南下して小坂に到着。「最古の東海道 日本坂峠」の道標にしたがって舗装路を進む。満観峰への分岐を右に分けると、道はコンクリートの急坂へと変わる。旧道の入口を探しながら、ぐいぐいと登っていく(写真)。ふもとの案内板にあった最初の旧道入口はヤブがひどいようで断念。さらに登ると、左側にコンクリートの階段があり、よく見ると苔生した木の案内板があり、日本坂峠の表示。階段を登り旧道に入ると、ガレガレの径で谷沿いを急登する(写真)。谷の対岸にはコンクリート舗装路が並行する。しばらく登ると視界が開け、茶畑の脇を通って、コンクリート路の終点に出た。終点から続くコンクリートの階段を登って(写真)茶畑に沿って押し上げ、何度かつづらを巻くと峠に到着(写真)。峠から少し高い段のお地蔵さんには、何故か穴の開いた石が いくつも納められていた。
焼津側への下り始めは、美しい径で乗車可能だったが、庚申塔のある尾根を巻くと、小刻みなつづらで急降下し始める。その後はガレたり、径が細かったりであまり乗れなかった(写真)。途中、舗装路と交差してさらに下ると法華寺の参道入口に出た。焼津側の下り乗車率は3割くらいだったろうか・・・。法華寺からは舗装路で、雰囲気の良い花沢の集落沿いを緩く下り(写真)、吉津,高崎などの集落を縫ってアップダウン。
坂本から県道213号で岡部へ。北上して宇津ノ谷峠を目指す。宇津ノ谷峠は、いくつかルートがあるようだ。旧R1の県道208号を登っていくと、大正時代のトンネルに到着するが、少し手前の分岐を入って行くと、豊臣秀吉の越えた峠や明治時代のトンネルへ通じている。まず、豊臣秀吉の越えた宇津ノ谷峠へ向かうが、峠の直前まで舗装されていて、すぐ上に鞍部が見えていた(写真)。コンクリートの階段を登り、わずかに山径を押し上げると峠に到着(写真)。ハイキングコースとして整備されているため、静岡側の下り(写真)は100%の乗車率だった。舗装路に出て、登り返して明治時代のトンネルをくぐって(写真)、再び焼津側へ。そのまま旧東海道ルートを下って、蔦の細道という宇津ノ谷峠の別ルートを越えてみることにした。
蔦の細道は、現R1の宇津之谷トンネルよりも東の鞍部を越えるルートで、地形図にも破線路の表示がある。坂下集落から谷沿いを辿る舗装路は、河川敷公園として整備されているようで、ハイカーともすれ違った。道標も整備されていて、蔦の細道への入口も迷うことはなかった。しかし、最初から見上げるような石段が続いている(写真)。苔生して滑りやすいので注意しながら、自転車を担いで登っていく(写真)。後半は土の道で押せるようになり、峠に到着(写真)。かなり気温も高くなってきて、標高差100m程度の押し担ぎだったが、汗をかいた。静岡市側へ下り始めるが、急坂で岩や木の根が多く、押し担ぎが続く。ようやく乗れるようになったのは、舗装路まで0.2kmくらいの所から。現R1の宇津之谷トンネル 口近くに出た。
予定では、もっと西の峠も越えようと思っていたのだが、昨夜から眠っていないこともあって、やる気が起きない。今回は、早めに切り上げることにして、宇津ノ谷から歓昌院坂を越えて静岡駅に向かうことにした。R1は、あまりに車の往来が激しく歩道を走り、丸子I.C.から歓昌院方面へ入る。舗装路をゆっくりと登っていくと、正面に歓昌院坂の鞍部が見えてきた。歓昌院への分岐を過ぎるとすぐに「この先、私道につき立入禁止」の立札があり、舗装路から分岐して墓地の裏を細いコンクリート路が登っている。径はすぐに未舗装の山径になり(写真)、かなり急坂で登っていく。途中、鉄の階段を登ると(写真)車道と交差するが、先の私道だろうか?再び山径に取付き、自転車を押し上げると2〜3分で鞍部に到着(写真)。峠には稜線方向の縦走路が交差しているようだが、何だかとても親切な看板が立っていて(写真)、YHか何かのようだ。
静岡市街への下りは、急でガレていてほとんど乗れなかったが(写真)、途中途中に親切な看板がたくさん設置してあり、おかげでけがもなく下れた。牧ヶ谷橋を渡ってR362に入り、静岡駅へ。眠気の中、自転車をたたんでJRを乗り継ぎ、春日部の最寄り駅 白岡で下車。自宅まで10kmを走って帰宅した。
走行距離44.4km(安倍川駅5:20→日本坂峠6:30→岡部7:35→宇津ノ谷峠(秀吉径)8:25〜45→明治トンネル8:50→蔦の細道ピーク9:15〜20→丸子I.C.9:50→歓昌院坂鞍部10:15〜30→静岡駅11:05)
相棒;MTB(26×1.9)