小雨の中、叡山電鉄に沿って鞍馬を目指すが、雨が次第にひどくなってきた。冬型の気圧配置で日本海側は荒れ模様。行く手の山にも厚い雲がかかっているので、あっさり引き返して琵琶湖方面へ。府道30号の山中越えを登る。途中、府道を外れて山中集落の中を通ってみたが、風情のある家並みが続く。再び府道へ戻ってしばらく登ると、ようやくピークに到着(写真)。ピークの田ノ谷峠は、比叡山ドライブウェイが分岐しているため、観光客の車やバスがひっきりなしに通っていた。琵琶湖を臨みながら大津へ下り、県道47号坂本経由でR161に出て北上、ようやく晴れてきた。堅田から琵琶湖大橋を渡る(写真)。橋の真ん中あたりで10分ほど休憩。
琵琶湖大橋から県道559号を湖岸に沿って北上。陽も差し少し暖かくなってきて、気持ちよく走れたが、琵琶湖越しに見る京都北部の山々は、まだ雲が立ち込め、白く雪をかぶっていた。牧町からサイクリングロードで近江八幡へ。さらに安土からは登るのに1分弱の南腰越という小さな坂を登って(写真)八日市を目指す。
朝の予定では、八日市あたりでテント泊を考えていたのだが、1時前に八日市に到着し桑名まで60km足らずのようなので、昨年敗退した石榑峠を越えてみることにした(写真)。途中「積雪のため通行止」とあったが、テントもあるし今回は何とかなるだろう。
交通量の多いR421も永源寺を過ぎると、車の往来は激減したが、時折きつい登りがあり苦戦する(写真)。蓼畑で県道34号を分けたあたりで走行距離が100kmを越えると、脚の筋肉が軽く痙攣し始めた。まだまだ登りは続くが、時折すれ違う対向車のナンバーは「三重」や「名古屋」なので、峠は通行止めではなさそうだ。標高600m付近で小さなピークまで、頂上付近が白くなった山々をまじかに、つらい登りをじりじりと詰めて行く(写真)。
小ピークからは1kmほど下って再び登るが、峠まで3kmで傾斜も緩いのでハイペース。峠手前では、雪が少し残っていた。15:40ようやく石榑峠に到着したが、峠は冷たい風がゴウゴウと吹き抜けるので、写真を撮って早々に下り始めた。途中、風の当たらない場所を見つけてラーメンを作って食べた。寒い中、熱いラーメンをすするのは最高の幸せだったが、のんびりしていても体が冷えるだけなので、再び急いで下り始めた。途中、石榑トンネルの工事現場を通り(写真)、桑名駅まで疾走する。すでに日は暮れて暗くなったが、17:50ようやく桑名駅に到着。自転車をたたみ、18:16の 快速みえ で名古屋へ。そのまま新幹線で帰ることにした。
よく走った一日だったが、結局 自転車に積んだ重いキャンプ装備は一度も使用することなく、まったくの無駄になってしまった。
走行距離149.5km(京都7:20→府道30号に入る8:30→田ノ谷峠9:25→琵琶湖大橋10:35〜45→南腰越12:23→八日市12:55→蓼畑14:15→石榑峠15:40〜45→ラーメン休憩15:50〜16:15→桑名17:50)
相棒;片倉シルクキャンピング(650×35B)