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2011年01月07日

奈半利川軌道跡再訪

今日は四国ツーリングの最終日。昨日は伊尾木川森林軌道跡の散策を楽しんだが、その東にある魚梁瀬森林軌道跡へ入ってみた。1990年代には支線も含めてずいぶん通ったが、20年ぶりの再訪である。
11010700.jpg魚梁瀬森林軌道は長大な森林軌道群で、安田川本線、奈半利川本線と多くの支線があったようだ。安田川本線は、田野貯木場から安田川を遡って馬路、久木隧道を経て魚梁瀬へ延び、途中に朝日出、安田川、川平、七七川の支線があったようだ。奈半利川本線は奈半利から奈半利川を遡って小島、二又を経て魚梁瀬へ延び、途中に西谷、竹屋敷、大谷等の支線があったようだ。また奈半利からは米ヶ岡への軌道も延びていたようで、1990年代には奈半利町内南東部にレールが残っていた(現在は未確認)。

田野町の二十三士公園に四輪を駐車し、まずはR55で奈半利へ。海岸近くは工場が立っていて、法恩寺南のR55付近で、軌道跡は途切れてしまっていた。ここから奈半利川軌道跡を辿ることにした。
11010701ここで切れている軌道跡.JPG


軌道跡の道をしばらく走ると、軌道跡の道と立体交差になった神社への参道がある。
11010702神社参道の立体交差.JPG


軌道跡の道は緩やかなカーブで北へ進路を変え、R55と交差する。
11010703軌道跡の緩いカーブ.JPG


軌道跡の道は、舗装のまま奈半利川(鉄橋跡)まで続いている。以前は築堤が残っていたが、今回行ってみると整地されていた。
再びR55へ戻って、対岸の奈半利川鉄橋跡へ。橋台と高架が残っている。
11010704田野側に残る橋台.JPG


県道沿いから入ってみた。
11010705田野側に残る高架.JPG


立岡を過ぎると、道沿いに廃隧道がある。以前は、もう少し状態が良かったような・・・。
11010706道沿いの廃トンネル.JPG


国道沿いに石積みが続いている。久府付あたりで登ってみると、やはり軌道跡のようだ。
11010707軌道跡?久府付あたり.JPG


長山の発電所の手前で、西谷への分岐がある。もここで分岐していた西谷支線跡へ久しぶりに入ってみた。
11010708西谷への分岐.JPG


西谷支線の跡は水路になっているようで、石積みの上には水路がある。
11010709軌道跡を用水路へ転用.JPG


軌道跡は西谷川と交差し、対岸に高架跡が続いている。支線でこれだけの遺構が残っている箇所は少ない。
11010710西谷川沿いの高架跡.JPG


少し先の三子生から対岸へ渡り、高架跡へ行ってみた。
11010711高架跡に行ってみた.JPG


高架跡から上流へは切り通しを抜ける。
11010712高架に続く切通し.JPG


木積へ続く舗装路と並行する石積みが軌道跡のようだ。木積より先はヤブのようなので進入しなかった。
11010713木積へ続く石積み.JPG


再び対岸(右岸)へ戻って宗ノ上まではしったが、対岸の斜面には軌道跡が残っている。
11010714斜面に続く軌道跡.JPG



走行距離 63.2km
相棒;MTB (26×1.9)
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2011年01月06日

伊尾木川森林軌道跡再訪

高知県東部は森林軌道跡が多くあり、11010600花の高架橋跡.jpg1990〜93年にかけてランドナーで何度か訪れたことがある。あれから20年が経過し、状況の変化も確認したいので、久しぶりに踏み込んでみることにした。
伊尾木川森林軌道跡は、安芸市東部の伊尾木川に沿って、海沿いの伊尾木から かなり内陸まで軌道が敷かれていたようだ。手持ちの1/5万図 北川の昭和33年修正版では、森林軌道は土居(現 駒背越隧道の数km南)まで描かれている。
土佐くろしお鉄道の伊尾木駅前に四輪を駐車し、伊尾木から岡、花、中角、大江、入河内、黒瀬、大井、と軌道跡を辿った。

伊尾木駅から西に向かって2つ目の踏切の海岸側に貯木場がある。今回はここからスタート。貯木場から踏切を渡り、点滅信号でR55を渡る。集落を抜け県道207号を北へ進むが、この道が軌道跡だったかどうかは判らない。
11010601伊尾木貯木場.JPG


R55から2km弱北上すると、久保ヶ谷川を渡った辺りで右手に築堤のような痕跡がある。軌道のものだろうか?
11010602久保ヶ谷川付近.JPG


県道207沿いには、一定の高さで石積みが続いている。
11010603県道沿いの石積み.JPG


池ヶ谷橋という小さな橋のあたりで、斜面を登って石積みの上に登ってみると、コンクリート角柱を2本渡したような橋梁跡があった。おそらく軌道のものだろう。
11010604池ヶ谷付近の橋梁跡.JPG


久保ヶ谷から1kmほどで花の集落に到着。花には長い高架跡が残っていて、圧巻(上流部の橋げたは鉄)。森林軌道はここで小川川支線が分岐していた。以前は、小川川支線の分岐も判ったが、民家が立ってしまった。小川川支線には、コンクリート路が延びている。
11010605花の高架橋跡.JPG

11010606花の高架橋跡.JPG


花 を過ぎて少し登り、大磯への舗装路が鋭角に分岐すると、軌道跡は車道に吸収されるようだ。さらに1kmほど進んで尾根を巻くと、舗装路は緩く下り、軌道跡は山手2mくらいを並行する。ほとんどがヤブだったり崩れていたりだが、中角の集落辺りは歩ける程度に刈り払われている。
11010607石積みが並行する.JPG


中角を過ぎても、軌道跡は対岸へは渡らず、伊尾木川左岸を大江へ向かっている。並行する細いコンクリート道を走る。ランドナーで走りたいコース。大江集落では民家の軒先が軌道跡になっているが、大きな犬がつながれていたので迂回した。
11010608大江へ続くコンクリート道.JPG


軌道跡は大江集落でコンクリート道に合流して北上し、じきに舗装が切れる。しばらく走ると、落石が多く走りづらくなった。落石が多い箇所は自転車を降りて押した。途中、何箇所か切り通しが残っている。
11010609崩れかけた切り通し.JPG


軽トラ道に合流すると、道が良くなった。付近には再びミカン畑(ユズ?)。
11010610軽トラ道に合流.JPG


入河内の手前で西坂本橋を渡る。昭和6年製の赤い鉄橋、伊尾木軌道跡の見どころの一つ(GW頃だと、濃緑の茶畑に赤い鉄橋が映えてもっと美しい)。
11010611西坂本橋.JPG


軌道跡の道はそのまま県道に合流する。実際には合流ではなく、交差して県道の5mくらい上を並行している。
11010612県道に合流.JPG


斜面を登ってみると、かなり荒れているが軌道跡らしい原形はとどめている。20年くらい前も、ここに登って自転車を押した。
11010613県道脇の石積み上.JPG


少し押すと支流の沢を赤い橋で渡るが、そこから先は土砂崩壊か続いていて引き返した(1990年代に辿った時は、たしか黒瀬まで乗れたのだが・・・)。
11010614崩壊.JPG


県道を北上し、黒瀬橋を渡って黒瀬の集落へ入ってみる。黒瀬集落よりも下流にも軌道跡の径が延びていたが、すぐに土砂崩れ。入河内−黒瀬間の自転車走行は困難だった。
11010615黒瀬入口.JPG


軌道跡は、黒瀬集落山手の畑の中を通っているので、侵入はあきらめた。集落の中を抜けて、上流側へ。
11010616黒瀬より上流部へ.JPG


黒瀬より上流も軌道跡は軽トラ道になっていて、伊尾木川の崖っぷちを走るダイナミックなコース。
11010617軌道跡の道を行く.JPG


崩れた箇所はコンクリートで補修しているようで、かなり手が入っている。
11010618コンクリートで改修された部分.JPG


途中の橋げたは鉄道橋のようだ。
11010619鉄道橋?.JPG


少し期待していたのだが、黒瀬から約1.4kmのあたりで崖崩れ。その先も荒れているようなので撤退。
11010620また崩壊地、引き返す.JPG


県道へ戻って、伊尾木川沿いに北上。上流の大井集落へ入ってみる。
11010621大井集落へ.JPG


大井集落に入ると、やや下流側にコンクリート高架橋が続いている。高架といっても高さ2〜3m、角材が積んである。
11010622大井の高架橋跡.jpg


大井より下流へ踏み込んでみると、ユズ畑の作業道が続く。かなり手が入った道のようだ。
11010623大井の下流.JPG


0.6kmほどでイノシシ除けネットがあり、その先は崩れていた。20年前も黒瀬−大井間は通行不能だった。
11010624あえなく撤退.JPG


先ほどの、大井の高架へ反対側から回り込んでみた。さらに高さは低い。
11010625高架橋の反対側へ.JPG


高架から大井集落の山手をかすめるように、軌道跡のコンクリート道が続いている。
11010626大井集落へ.JPG


軌道跡のコンクリート道は、大井集落のすぐ裏を抜ける。
11010627集落裏を抜ける.JPG


集落を抜けると、以前と変わらず伊尾木川沿いに作業道が続く。このまま隧道を抜けて障子藪へ。
11010628障子藪へ.JPG


と、思ったら、1.5kmくらいでガケ崩れ。その先も崩れているようなので撤退。20年前は大井から障子藪まで全線 乗車可能だったんだが・・・。
11010629残念だが撤退.JPG


11010630キロメートルポスト.JPG今回はこの辺で時間切れ。そのうち障子藪側から入ってみよう。県道207号を南下開始。入河内の集落を抜け、奈比賀から中角へ渡って伊尾木へ。途中、キロメートルポストもあるこのコースは、四国では最も遺構の多い軌道跡のように思う。

伊尾木12:00→花12:30〜40→大江13:05〜15→西坂本橋13:50〜55→黒瀬散策14:20〜55→大井散策15:05〜15:55→入河内16:12→奈比賀橋16:30→伊尾木16:5 5
走行距離 41.1km
相棒;MTB (26×1.9)
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手結坂

手結坂は香南市夜須町の手結にある峠で、「土佐の峠 風土記」という書籍でその存在を知った。道の駅夜須に四輪を駐車して散策してみた。
手結坂を東から西へ辿ってみようと、夜須から土佐電気鐵道跡のサイクリングロードを走る。道の駅を出て最初の橋梁は鉄道橋で、何となく雰囲気が残っている。
11010601夜須の鉄橋.JPG 11010602夜須の鉄橋.JPG

そのまま手結港の交差点を過ぎると、緩く登って隧道をくぐる。適当なところでR55へ出てみるが、手結坂の登り口は判らない。適当な道を入ると、どうやら旧国道のようで、ピーク付近で旧道と交差し、夜須側へ下る途中にも手結坂の登り口があった。旧国道を下りきって、再び夜須側から登ってみた。
11010603土佐電気鐵道跡の隧道.JPG 11010604旧国道の手結側.JPG

手結港の交差点からR55を0.7kmほど東進すると、旧国道の入口がある。旧国道はやや急勾配に登っていく舗装車道。途中に水準点や帝王地蔵菩薩の祠がある。
11010605手結坂入口.JPG 11010606手結坂.JPG

旧国道入口から約0.5kmで手結坂入口。「お茶屋跡→ すぐ上」の道標がある。ガレた旧道を5分も押し上げると、頂上に到着。付近は住宅が建ち並び、茶屋跡は道標だけ。旧道はさらに民家の脇を抜けて下る。よく踏まれたきれいな径だった。径は旧国道と交差し、民家の脇をさらに続いている。
11010607手結坂ピーク.JPG 11010608手結坂の下り.JPG

琴風亭跡を過ぎると急勾配で下り、コンクリート舗装になり、R55手結山トンネルの0.4kmほど東に出た。
11010609琴風亭へ.JPG 11010610手結坂の下り.JPG

手結山トンネルをくぐって夜須へ戻ったが、R55の横には旧トンネルが歩行者用として残っていた。手結山付近は、手結坂、旧国道、R55手結山トンネル、旧トンネル、土佐電気鐵道跡、土佐くろしお鉄道と、6本もの道が通っているようだ。

道の駅夜須9:40→R55に出た9:55〜10:00→旧国道入口夜須側10:10→手結坂ピーク10:20→R55に出る10:30〜40→道の駅夜須10:45
走行距離 6.7km
相棒;MTB (26×1.9)
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2011年01月05日

本蚯蚓(ほんみみず)坂・添蚯蚓(そえみみず)坂

高知県中土佐町(久礼)は、焼坂峠、夏枯峠、本蚯蚓坂、七子峠と峠に囲まれている。以前 通行止だった七子峠の添蚯蚓坂に再チャレンジ、これに以前越えた 焼坂峠や本蚯蚓坂を加えて走ってみることにした。
朝8:00、須崎市安和の外れに四輪を停め、焼坂峠を目指してスタート。焼坂峠への道は、JRの線路沿いに進む。すぐに未舗装車道になった。途中、遍路道と交差しながら緩い勾配を登って行く。さらに送電線巡視路を分岐し、安和を出発して、約5kmで焼坂峠に到着。
11010501焼坂峠安和側の登り 11010502焼坂峠

久礼側の下りは、状態が良いのは最初の1kmくらい。稜線を巻くとガレガレになり、沢の部分はかなり崩れていた。
11010503焼坂峠久礼側の下り 11010504ガレガレの径

旧車道が崩れている箇所は、遍路道を押して下った。旧車道の一往復部分をショートカットして下り、R56に合流。1kmほどで久礼に到着。
久礼からは県道41号を登って旧大野見村方面へ。良い雰囲気の県道をのんびりと登る。1hr近くかけてようやく夏枯峠に到着。地形図では夏枯峠の表記だが、バス停は奥分峠になっていた。
11010505県道41号線で大野見へ 11010506夏枯峠

久礼から大野見や窪川への峠は形状が片峠。夏枯峠も同様で、長い登りの割に大野見側の下りは短い。夏枯峠から2km強の落合橋が本蚯蚓坂への入口。「本蚯蚓、長沢→」の立て札が建っていた(以前はなかった)。液沢の集落を抜けると舗装が切れる。舗装が切れて、0.7kmほどで本蚯蚓への山径が林道から分岐する。本蚯蚓も片峠なので、登りは10分くらい。
11010507本蚯蚓への山径分岐 11010508本蚯蚓大野見側の登り

本蚯蚓のピーク(鞍部)は峠らしいものは何もない。久礼の長沢側への径もはっきりしているが、木々や崩れた石が径を塞いでいる。
11010509本蚯蚓坂ピーク 11010510荒れている本蚯蚓坂

しばらくは蚯蚓のような小刻みなつづらが続く。幅広の部分もあるが、大半はU字に深く掘れている。
11010511小刻みなつづらの本蚯蚓 11010512深く掘れた径を下る

途中、石をコンクリートで固めた簡易舗装のような部分や排水溝の跡が何箇所もあった。昔は大野見と久礼を結ぶ主要路だったのだろう。途中に立っていた電電公社のケーブル埋設看板には、本蚯蚓のピークは大野見峠と記されていた。
11010515コンクリート舗装跡.JPG 11010514コンクリート舗装跡

もう一度道が折れると、長沢集落の畑の脇に出、稜線に沿って下り舗装路へ。数年前に下って2回目、距離は2km足らずだが興味深い径だ。振り返ると、下ってきた本蚯蚓坂の稜線が一望できる。
11010518長沢集落へ.JPG 11010519本蚯蚓の稜線を望む.JPG

本蚯蚓から舗装路へ出て、久礼方面へ2kmくらい走ると、蝉ヶ谷橋の脇に、本蚯蚓坂と添蚯蚓坂の分岐を示す道標が立っている。道標に従い、蝉ヶ谷橋って添蚯蚓坂の方面へ。すぐにお遍路さんの休憩所があったので、20分ほど食事休憩。距離は30km足らずだが、すでに峠を3つ越えている。
11010520本蚯蚓・添蚯蚓の分岐.JPG 11010521お遍路さん休憩所.JPG

休憩所からすぐ先に添蚯蚓坂の入口があった。予想より荒れていたが、本蚯蚓より少し押しやすい。
11010522添蚯蚓坂の入口.JPG 11010523荒れた急坂.JPG

10分も押さないうちに建設中の高速道路の脇に出た。添蚯蚓坂は、一旦 階段で高速の下まで下り、道路の下をくぐって、再び階段で登る。目の回るような高さ。階段の後も荒れた急坂を押し上げる。
11010524高速をくぐり階段を登る.JPG 11010525添蚯蚓坂を登る.JPG

添蚯蚓も片峠なので下りは期待していなかったが、予想よりは長かった。R56の七子峠に出た。
11010526七子峠へ.JPG 11010527七子峠.JPG

七子峠からは再び久礼に戻ることにした。そのままR56を下ったのでは味気ないし、旧国道はヤブが凄まじいので、大坂への遍路道を下ることにした。七子峠からいきなり急階段で谷へ。その後も急坂続きで乗車率は低め。30分ほどで未舗装車道へ出た。
11010528急階段の下り.JPG 11010529大坂集落へ.JPG

奥大坂の集落から久礼へ。輪行も考えたが、走ったほうが早そうなので、R56で焼坂トンネルをくぐって安和へ戻った。

安和8:00→焼坂峠8:45〜50→久礼9:35〜40→夏枯峠10:30〜35→落合橋10:40〜45→大見野峠(本蚯蚓ピーク)11:10→長沢12:00〜05→添蚯蚓休憩所12;10〜30→七子峠14:00→奥大坂14:35→土佐久礼駅14:50→安和15:10
走行距離 48.6km
相棒;MTB (26×1.9)
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2011年01月04日

梼原川森林軌道跡再訪

高知の梼原町から梼原川沿いに南下し、四万十町(旧 大正町)に入った辺りに下津井という集落がある。ずっと昔、下津井からさらに下流の大正まで森林軌道が通っていて、遺構を見に何度か軌道跡を走ったことがある。久しぶりに軌道跡を辿ってみた。

R439から下津井大橋をわたったあたりに四輪を停めた。自転車を組み立て、すぐ上の3連のアーチ橋まで登る。以前は草が生えていたが、石を敷き詰めコンクリートで固めている。
11010401三連のアーチ橋.JPG


森林軌道は、下津井から上流の佐川に沿って延びていたようだが、現在は林道に変わっている。以前も林道を遡ってみたが、これといった遺構はなかった。今回も1kmほど遡ったが何もなかった。
11010402下津井上流の林道.JPG


再び下津井に戻って、3連のアーチ橋を渡る。落ちたらタダでは済まないが、あくまで自己責任。
11010403三連のアーチ橋を渡る.JPG


小さな切り通しを抜けると、軌道跡は下津井の集落の ほんの軒先を通る。
11010404民家の軒先を抜ける.JPG


集落を抜けると、軌道跡はいったん途切れるが、舗装路で迂回すると50mほど先に軌道跡の道が続き、トンネルを抜ける。
11010405下津井南の隧道.JPG


トンネルを抜けると、久良川休憩所へ3.8kmの案内標識があった。廃隧道を回り込み、小さな橋を渡ると舗装が途切れた。地形図では、途中破線路で描かれているが、走ってみると実線路程度。
11010406軌道跡の径.JPG 11010407軌道跡の径.JPG

写真を撮りながらのんびりと走ったので、下津井から久良川休憩所まで40分もかけてしまった。休憩所には、東屋の他にWCもあった。木材の積み下ろし場所か何かだったのだろうか?
11010408久良川の休憩所.JPG


以前走った1989年には一部はヤブで崩れた箇所もあったが、1991年にはかなり整備が進んでいた記憶がある。今回は、軌道跡の真ん中に石を敷いてコンクリートで固めた部分が続いている。休憩所から約1.8kmで林道に合流し、さらに0.6kmほどで舗装路になり下道の集落へ到着。
11010409軌道跡の径.JPG 11010410林道と合流.JPG

下道を過ぎると、都賀ダムの堰堤道の下をくぐって、古味野々橋まで少し急勾配で下る。
11010411津賀ダム付近.JPG


古味野々橋まで下って、橋を渡らず梼原川右岸に沿った作業道へ踏み込む(右岸が軌道跡だと思う)。道幅が狭く、荒れた区間もあるが、ほとんど押し担ぎはなかった。
11010412古味野々橋の旧道口.JPG 11010413やや荒れた軌道跡.JPG

木屋ヶ内への分岐を過ぎると木屋ヶ内隧道。古味野々橋から3.5kmだった。隧道はコンクリート舗装で、内部に照明もあった。
11010414木屋ヶ内隧道.JPG 11010415木屋ヶ内隧道の内部.JPG

たまたま通りかかった地元の方から、森林軌道についていろいろな話を聞いた。木屋ヶ内から下流は、大奈路の橋で左岸にわたり、大正までは左岸を通っていたこと。当初、下津井の手前の坂島川に軌道を敷いたが、その後下津井へ延長したこと。下津井まで開通した頃には、木屋ヶ内付近は廃線となって使用していなかったこと、等々。

木屋ヶ内隧道より下流は舗装路になったが、森林軌道当時の雰囲気が充分残っているようだ。先ほどの地元のおじさんの言ったとおり、大奈路へ渡る橋は鉄道橋のようだ。
11010416大奈路への道.JPG 11010417鉄道橋.JPG

橋を渡ると、道は緩い右カーブで市街へ。大奈路橋を渡って、商店街の真ん中を抜けると、R439に合流した。このままR439で大正まで走っても、遺構は残っていなかったと記憶しているので、今回は大奈路で引き返すことにした。
11010418大奈路橋.JPG 11010419R439に合流.JPG

大奈路から再び軌道跡へ渡り、木屋ヶ内隧道を抜けて、木屋ヶ内の沈下橋を渡ってR439へ。木屋ヶ内から下津井まではR439を走った。約45分走って、出会ったのは対向車の2台だけだった。
11010420木屋ヶ内橋.JPG 11010421R439.JPG

下津井大橋13:30→林道北上、引き返す13:40→3連橋13:50→久良川休憩所14:30→津賀ダム14:55→古味野々橋15:00〜05→木屋ヶ内隧道15:30〜45→大奈路15:55→木屋ヶ内隧道16:10→木屋ヶ内16:15→下津井17:00
走行距離 33.7km
相棒;MTB (26×1.9)
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神在居・野越峠・当別峠

高知の梼原町は、R439,R440,R197といった山岳国道が通じ、近年は竜馬脱藩の道が整備されているようで、峠越えを楽しむには魅力的な場所である。昨日から降っていた雪も朝方には止んだため、竜馬脱藩の道でもあるR197旧道の 梼原から当別峠を辿ってみた。
R197沿いにある太郎川公園に四輪を停め、雪の止むのを待って9:00スタート。まずは梼原中心街まで下る。旧道はR197化粧坂トンネルの脇から南側へ分岐している。
11010400旧道入口.JPG


旧道に入って、化粧坂トンネルの上を過ぎると、梼原町の中心街が見渡せる。
11010401旧道より望む梼原町内.JPG


さらに茶堂が建っている。お地蔵さんのお堂のようなものだろうか?梼原周辺には多いらしい。
11010402茶堂.JPG


旧道は全舗装で神在居まで緩く登っている。途中、太郎川の集落があるが、交通量は非常に少ない。
11010403神在居の峠へ.JPG


風早トンネルの上を巻く辺りから、路上にかなり積雪があった。旧道入口から30分かけて神在居の峠に到着。
11010404神在居の峠.JPG


峠には神在居の集落があり、斜面には棚田が広がる。(写真は谷を回り込んで、東側から神在居の峠を撮ったもの)
11010405神在居の千枚田.JPG


旧道は神在居から谷を回り込んだ後、R197まで下ってから再び野越峠まで少しだけ登る。
11010406野越峠.JPG


野越峠から道を間違え、R197に下るべきところを、野越集落経由で幹線林道まで登ってしまった。
11010407公団幹線林道ピーク.JPG


幹線林道から高野まで下ってR197に出た後、当別峠へ。現R197の当別峠トンネル手前を左手に入る。旧国道の当別隧道、その上に当別峠がある。
11010408当別隧道入口.JPG


当別峠の入口は、当別隧道の少し手前。最初は舗装だが、すぐに未舗装路に入る。
11010409当別峠への分岐.JPG


当別峠旧車道は、日当たりのよい斜面を緩く登って行く。途中、炭焼き窯などもあった。
11010410当別峠へ.JPG


R197の分岐から20分足らずで当別峠の切り通しに到着。地形図では当別峠はトンネルで表記されているが、実際には切り通しになっていた。
11010411当別峠.JPG


峠から東側の下りも旧車道を下るが、すぐにがけ崩れ。ただし手前に分岐があり、旧車道より古い旧道が下っている。
11010412旧道分岐.JPG


旧道は竜馬脱藩の道として整備されているようで、しっかりした道だった。雪のつづらを押して下ると、旧車道に合流。
11010413旧道東側入口.JPG


旧車道は50mくらいで旧国道の当別隧道東口に出た。ここで後輪がパンクした、が、車内に空気入れを忘れてきたのに気付く。
11010414当別隧道.JPG


当別隧道をくぐり、R197に合流して太郎川公園まで、四輪回収のため約5kmを自転車を押して戻った。

太郎川公園9:00→化粧坂トンネル9:05〜10→神在居の峠9:40〜45→野越峠10:00→幹線林道ピーク10:10→R197旧国道分岐10:25→当別峠10:40〜45→当別隧道10:55→太郎川公園11:45
走行距離 20.15km(歩行区間含む)
相棒;MTB (26×1.9)
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2011年01月03日

大越峠

梼原の和尚さんのお寺には、少し立ち寄るつもりが一泊してしまい、出発も午後4時。1時間くらいなら走れそうなので、大越峠へ入ってみた。梼原町中心街の西にある県道26号の維新トンネルには、旧隧道が存在するようだ。さらに、地形図にはすぐ南に大越峠の名があるが道の記載はない。
維新トンネルの東側に四輪を停め、自転車で偵察。トンネルの南側に未舗装車道が延びている。
11010301維新トンネル東側.JPG


未舗装車道を進むと、すぐに建物があるが、その奥が隧道のようだ。旧隧道の大越隧道は、きのこか何かの栽培工場になっているようだ。
11010302旧隧道の工場.JPG


さらに未舗装車道を進むと、雪の中、つづらを巻いて稜線へ登って行く。
11010303雪の林道を登る.JPG


10分もかからず、稜線上の鞍部に到着。この鞍部が大越峠だろう。鞍部からは2〜3本の林道が延びている。
11010304大越峠.JPG


鞍部から西側も未舗装車道で下って行く。雪もなく走りやすいかと思われたが、途中 少しだけヤブがあった。
11010305峠西側の下り.JPG


最後は、維新トンネル西側にある製材所の構内へ出た。そのまま構内を抜けて、維新トンネルの道へ。
11010306製材所の中を通って県道へ.JPG


旧隧道の西側も確認に行ったが、入口は閉ざされていた。そのまま維新トンネルをくぐって四輪を回収。30分程度で周回できた。
11010307旧隧道の西側.JPG


維新トンネルの東側15;55→大越峠16:05〜10→県道26号に出る16:20〜25→維新トンネルの東側16:30
走行距離 2.7km
相棒;MTB (26×1.9)

維新トンネル入口には、トンネルをくぐるように「竜馬脱藩の道」の案内板が立っているが、本当は大越峠を越したのだろう。
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2011年01月02日

尺能峠

知り合いの和尚さんに会いに、四輪で高知の梼原町へ移動する途中、誘惑に駆られて津野町(旧東津野村)にある尺能峠へ立ち寄った。尺能峠は、村役場のあった新田から北北東2〜3kmの辺りにあり、地形図には芳生野から力石へ越える道のみ記載がある。

四輪をR439の峠入り口付近、芳生野に駐車し、峠道へ入る。峠の入り口には「尺能峠茶堂」の標識がある。
11010201尺能峠入口.JPG


峠への登りは、全舗装。距離は短いが、急坂。
11010202芳生野からの登り.JPG


5分で峠に到着。以前、見に来たときの茶道は建て変わっていた(以前は、風情があったのだが・・・)。時刻も遅いので、早々に下ることにした。
11010203尺能峠.JPG


尺能峠からは地形図にある力石への道以外に、沢に沿って西へ下っている作業道があった。時刻や積雪量を考え、力石へのルートは断念して沢沿いの作業道を下ってみた。
11010205ショートカットの下り.JPG


途中の分岐は左側へ進むと、道は沢を渡ってさらに続いている。少し雪が深くなった。
11010206雪の下り.JPG


多少のアップダウンはあったが、作業道は 峠入口よりも1kmほど南のR439へ出た。そのままR439を北上し、わずか3.6kmの周回完了。次回は、力石までのルートを辿ってみたい。

R439芳生野15;42→尺能峠15:47〜55→R439に出る16:08→R439芳生野16:11
走行距離 3.6km
相棒;MTB (26×1.9)

※宿毛から新田への途中、県道19号の案内標識。
11010207県道19号の案内板.JPG
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松尾峠と宿毛隧道

松尾峠は、愛媛県愛南町と高知県宿毛市の間にある県境の峠で、四国のみちにも指定されている。松尾峠と宿毛隧道を周回コースで走ってみた。鯆越の後、四輪で移動。一本松でR56を外れ、坂石あたりの大子堂近くに四輪を駐車。
しばらくは県道299号を走る。先日の寒波で、宿毛でも雪が残っている箇所もあり、路面も凍っていた。小山で県道を外れると、お地蔵さんの脇に伊予国宇和島領の標柱が建っている。
11010201県道299号伊豫國宇和島領.jpg


さらに進むと四国のみちの標識があり、林道松尾光野線へ。
11010202林道へ.JPG


林道に入るとすぐに、今度は斜面を急坂で登る。ここから登山道。
11010203車道を外れる.JPG


最初は階段もあり、勾配の急な箇所が多いが、四国のみちであるとともに遍路道でもあるため、充分整備された径が続く。
11010204松尾峠への登り.JPG


後半は勾配も緩く、道幅も広くなるので乗車可能な部分もあった。
11010205松尾峠への径.JPG


林道から外れて30分足らずで松尾峠に到着。5分ほど休憩。
11010206松尾峠.JPG


高知県側の下りは、宿毛湾を見下ろしながら自転車を押す。
11010207宿毛湾を望みながら下る.JPG


途中には石畳も残っている。
11010208松尾峠の石畳.JPG


次第に乗車可能な部分も増える(途中からは軽トラックの走る作業道になった)。
11010209松尾峠下り.JPG


最後は、コンクリート路で土佐文旦の畑を縫うように下り、大深浦の集落へ到着。そのまま県道7号で宿毛方面へ。
11010210大深浦の文旦畑.JPG


宿毛からR56を北上する。与市明トンネルを抜けてすぐに左へ折れる舗装路が旧国道。
11010211旧R56.JPG


舗装の旧国道を2km弱登ると、宿毛隧道へ到着。真っ暗な隧道を抜けると、隧道の愛媛県側は満々と水をたたえていた。
11010212宿毛隧道.JPG


愛媛県側の旧国道は、未舗装で少しヤブっぽかった。
11010213旧R56.JPG


隧道から1.2kmほどで野地橋を渡って、R56に合流した。四輪の回収に一本末まで戻る。
11010214野地橋.JPG


今日は、知り合いの和尚さんのいる梼原町まで四輪で移動するため、時刻は早いが、自転車はこれで切り上げよう。

一本松10:25→登山道入り口10:40〜50→松尾峠11:15〜20→大深浦11:50→R56に出る12:00→宿毛隧道12;10→一本松12:50
走行距離 24.5km
相棒;MTB (26×1.9)
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鯆(いるか)越

数年前に宿毛の地形図を見ていて鯆越(いるかごえ)という地名を見つけた。愛媛県愛南町の太平洋に面した集落の名前だが、この集落へ越えている道の名前かもしれない。
昨日のうちに九州の実家から九四国道フェリーで四国へ渡り、道の駅みしょうMICに四輪を駐車。
R56を東へ1kmほど走って、城辺甲の交差点付近を右へ。小さな久保2号橋で蓮乗寺川を渡る。
11010201鯆越入口.JPG


細い舗装路を登ると、いきなり広々とした2車線舗装路に出た。→鯆越の標識もある。広い道に改修されたようだ。
11010202二車線車道に出た.JPG


2車線舗装路を登っていくと、鯆越トンネルに到着。
11010203鯆越トンネル.JPG


トンネルの少し手前から旧車道が分岐していた。登ってみると良い雰囲気の舗装路が続いている。
11010204旧車道を登る.JPG


5分足らずでピークの鯆越に到着。稜線には県道34号とサイクリングロードが走り、地形図とは大違い。ちょっと残念。
11010205鯆越.JPG


南側の海岸への下りは、旧車道以外に細い径が残っているようなので入ってみた。
11010206旧道へ踏み込む.JPG


地形図にも載っていない崖っぷちのコンクリート路が、急角度で下っている。途中、50mくらいヤブの区間もあったが、最後は階段で鯆越トンネルの脇に出た。
11010207鯆越旧道.JPG


時間もあるので、鯆越トンネルをくぐり、再び旧車道を登って鯆越へ。少し高台にあるサイクリングロードからは太平洋が望める。
11010208鯆越からの展望.JPG


旧車道を下り、島原トンネルをくぐって西隣の古月集落へ。
11010209古月.JPG


古月から鳥越への道を辿ってみた。できればランドナーでのんびり走りたい感じの道が続く。
11010210鳥越へ.JPG


鳥越も集落の名前だが、この集落へ越えている道の名前かもしれない。鞍部には特に何もなかった。
11010211鳥越ピーク.JPG


城辺への下りも、旧車道と思われる良い雰囲気の道を選んで下ってみた。
11010212鳥越の下り.JPG


道の駅8:35→鯆越トンネル8:50→鯆越8:55〜9:10→旧道経由 鯆越トンネル9:15→鯆越9:20→古月9;30→鳥越9:40→道の駅9:50
走行距離 9.5km
posted by たおたわ at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 四国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする