日比原よりも少し上流のR194 つはやぶトンネル辺りに車を停め、R194を登って枝畝トンネルの手前を左の旧国道に入る。急斜面に貼り付くように点在する民家が四国らしい。0.7kmくらいで分岐があり右折。いよいよ大森隧道へ。舗装路をのんびり登って大森隧道に到着。しかしトンネル入口には瓦礫が散乱し、廃道の様相を呈し始めている。照明も無い真っ暗なトンネルを抜けると、なんと鉄条網が張られた2.5mくらいの鉄柵が行く手を阻んでいた。反対側からは強行に進入を拒んでいるようだ。
「ここまで来て戻るのは・・・」その思いが天に通じてか、「えいっ」と念じると、あら不思議・・・。いつの間にか自転車ごと鉄柵の反対側へ・・・。(無理やり乗り越えれば、手に負傷しながらも15分くらいで越えられたか?)
大森隧道を出て大森川ダムへの林道へ入り、プレハブ小屋の前を過ぎ、程ヶ峠への登り口を探すが、登り口がない。仕方なく付近のコンクリート砂防堤の脇を登って行くと、崩れかけた作業道に出た。程ヶ峠の道にしては車道幅であり、別の道か?とも思ったが、とりあえず自転車を押し始める。すぐに分岐があるが、そのまま峠へ向かうと思われる方向へ進むと、さっき瞬間移動した大森隧道の鉄柵が下に見えた。
かなり崩れた部分もあるが、一往復半のつづらでトンネルに到着。大森隧道よりもさらに古い隧道が、もう一段上にあったとは・・・。自転車を押してきた道が車道幅だった理由も納得できた。トンネル内は水が溜まっているし、今回は断念して引き返した。途中で大森川中継所の立札を見つけ、これにしたがって踏み跡を登って行くと、きれいな山道に出た。左折して山道を押して行くと稜線へ到着。「さて、ここはどこだろう?」といろいろと考えるが、位置の特定ができない。また、登ってきた山道やら、旧隧道への車道の全容も気になるので、引き返すことに決定(これが大失態)。
押してきた山道を戻ると、登ってきた辺りより少し先で大崩壊。先へは進めそうにない。仕方なく、大森川中継所の立札の所まで踏跡を下り、さっき登って来た旧隧道への廃車道を逆に下った。登ってきた時に入らなかった分岐に入ると、なんと道を塞ぐように、道いっぱいに先述のプレハブ小屋が建っていた。小屋の脇を抜けられないので、自転車を担いで小屋の中を通り抜けると、やっぱり大森川ダムへの林道に出た。
そのまま道なりに下ってR194に出、大森トンネルを抜ける。これでようやく日比原側に戻ってきた。