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2007年09月09日

辰街道って?

18きっぷが1回分あまっているので、白河あたりまで走ってから電車で戻ってこようと、早朝に春日部を出発。江戸川沿いに出てサイクリングロードを北上する。濃い朝霧で視界はきかないが(写真)、気温が低くて走りやすい。境から県道17号でさらに北上し、途中からR125などを通って鬼怒川大橋に到着。何度か鬼怒川沿いのサイクリングロードを走ったことがあるが、いつも砂ヶ原橋から上流しか走っていない。少し下流側はどうなっているのかと、朝霧の江戸川水戸線あたり鬼怒川大橋から鬼怒川沿いに右岸(進行方向では左側)を北上してみた。しかし2kmも進むと川沿いの道は消え、北上不能。しばらく迂回して、再び鬼怒川沿いに戻ったが、結局水戸線も渡れず(写真)、その後も迂回と川沿いを繰り返した。ようやくいつもの砂ヶ原橋からサイクリングロードで北上。
宇都宮の柳田大橋でサイクリングロードは終点のようで、そのまま県道64号で鬼怒川を渡って烏山を目指す。烏山からはR294で白河へ向かう予定だったが、途中「立街道入口」の標識が目に留まった。まったく聞いたことがない街道名なので、県道をそれて入ってみた(写真)。
ランドナー向きの静かな舗装路が延びている(写真)。県道を挟んで反対側にも道は延びているようだったが、今回は県道から北側へ入った。しばらく走ると、牧草地の中を通り、アップダウンの後、広い車道と交差(県道176号?)。「西山辰街道の大桜」の横を抜けると、さらに道は細くなり、雰囲気は最高!(写真)ただ、先日の台風のせいか小枝が散乱していた。じきに舗装車道に合流し、台新田展望台の横を通って県道10号線の鴻野山駅の辺りに出た。思いもよらないコースに満足し、120km近く走ったこともあって烏山や白河へ向かうのはやめて鴻野山駅で自転車をたたんだ。それにしても辰街道(立街道)ってどんな街道だろうか?近いうちに再チャレンジしよう!
立街道入口静かな道さらに道は細く

走行距離117.2km(春日部5:25→境6:25→鬼怒川大橋7:15→砂ヶ原橋8:50→柳田大橋9:55→立街道入口10:30〜40→鴻野山駅11:35)
相棒;縦断号(650×35A)
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2007年07月07日

細尾峠のイチゴ狩り

引きずっていた胸膜炎も治ったようなので、久しぶりにツーリングに出てみた。早朝の東武日光線を板荷駅で下車。今日は舗装路の峠だけに限定、滝ヶ原峠,細尾峠,粕尾峠,大越路峠などを越えて、葛生か栃木辺りまでの予定。
自転車を組み立てて7:30スタート。県道164号から149号へ。小来川から県道277号に入るが、大した登りはない。二又の集落を過ぎると登りがきつくなり、滝ヶ原峠までの約4kmを標高差300mで急登する。9:00に滝ヶ原峠に到着するが、曇ってガスっぽく、景色も霞んでいる(写真)。下り途中でサルの群れに遭遇するが、あちらさんから逃げてくれたので助かった。
R122に入り細尾峠を目指す。標高差300m余りを7kmあまりでゆるく登っていく羊腸の道だ。交通量も皆無で静かな峠越えが楽しめるため、何度も越えているお気に入りのコースでもある。旧国道に入ってしばらく登ると、道端に木イチゴがなっている。お土産にしようと摘むと、また少し先にも、さらに少し先にもと、イチゴ狩りをしながら登っていく。さらに別の種類の木イチゴや桑の実もなっていて、峠越えどころではなくなった。細尾峠まで2時間近くをかけて登り(写真)、下りにも30分かけて(写真)コッヘル8分目の収穫。
滝ヶ原峠細尾峠細尾峠の下り

収穫結局、今回の予定はすべて取り止めて、細尾峠の下の日足トンネルをくぐって再び旧国道へ戻ってイチゴ狩り。そのまま東武日光駅で輪行して帰りました。

走行距離57.5km(板荷駅7:30→小来宮8:05→二又8:30→滝ヶ原峠9:00〜9:10→R122に入る9:30→細尾峠11:25→日足トンネル口11:55→再び旧国道へ12:05〜13:10→東武日光駅13:35)
相棒;縦断号(650×35A)
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2007年05月20日

大楢峠か?

「電撃! 激坂調査隊が行く」というホームページの補足説明の中に『山田郡誌』に記載のある峠 が紹介されている。地形図に表記されていない峠の情報は非常に興味深く、また有り難い。その中の大楢峠に興味をひかれた。大楢峠については、福岡村大字浅原字平胡桃谷戸 と 黒保根村大字八木原 を結んでいるとある。とすれば、大間々町の浅原から北に谷沿いの破線路を詰め、620m標高点付近で稜線を登って西へ乗っ越せば、地形図に描かれている実線林道に出るはずである。補足説明にも「実線と破線あり、途中切れている」とある。自分としては620m標高点の南西にある鞍部(標高約540m)が最もあやしいように思っているので、とりあえず入ってみた。
東武線で赤城駅まで行き、8:05スタート。はねたき橋、浅川大橋を渡って県道334号の寅久保へ。県道を0.6kmほど北上し、十二社バス停辺りで県道を離れて左側の舗装路へ入る。そのまま道なりに進むと、浅原百観音の脇を通って入山集落へ。入山からの道(有)赤城園芸の看板があり、最後の民家(?)を過ぎると舗装が切れ、登りが始まる。資材倉庫の間を抜け、植林帯に入り、かなり荒れた急坂を登る(写真)。先週 体調を崩し本調子でないので乗ったり押したりしていると、白いガードレールが見え、西側の斜面から未舗装林道が降りてきた。地形図にも途中まで記載されているが、塩沢から延びてきているのだろう。ただし、困ったことに立入禁止の看板が・・・。
こんな時は、精神を統一して「えいっ!」と、自転車と一緒に空中浮遊、上空から道を確認した林道と並行する(一度 写真を撮りるため着地)。入山から登ってきた道は、一旦この林道に吸収されるが再び分岐し、林道は沢の東側を、入山からの道は沢と交差しながらも主に西側を登っていく(写真)。勾配はあまりきつくなさそうだが、路面はややラフなようだ。しばらく観察を続けていたが、やはり本調子ではないようで、次第に高度が下がってついには着地してしまった。
着いたところは入山から続く未舗装路の上で、地形図の破線では標高約460mの辺り、目指す鞍部の南南東である。対岸の林道(塩沢からの)はこの辺りで終点になっていた。鞍部のほうを見ると「資材置場」の看板があり、少し開けていた。ここから直登し稜線に出て峠を探そうかとも考えたが、道は、細めの林道といった感じで沢沿いを緩く登っている。沢沿いに進むと道は四ツ辻になっていて、道なりに直進する山径(入山線 延長637m搬出用作業道 の看板あり),右の谷に入っていく山径,左を折り返すように登っていくコンクリート路が分岐していた。地形図の標高500mの辺りと思われる。コンクリート路は乗るには勾配がきつく、押して登るが(写真)0.2kmほどで終点。そのまま細い山径が続いて(写真)、すぐに尾根を越えると緩く下り、じきに鞍部へ到着(写真)。
コンクリート道鞍部への細い山道h=540mの鞍部
鞍部の雰囲気は峠のようだが、それを示すようなものは何もなかった。また、自分が辿ってきた径以外に、稜線を縦走する径,西側に急降下していく踏跡,北西に緩く下る径(赤い杭が打ってあった),さらに北よりに緩く登っていく径が確認できたが、東側の径は見当たらなかった。果たして大楢峠はここだろうか?稜線道を南側に5分ほど辿ると鞍部があり、大きな赤松が立っていたが鞍部を越す径は見当たらなかった。
再び元の鞍部に戻るが、さてどの径を下ろうか?今回は体調もベストではないため、北西に緩く下る赤い杭の径を辿った。径はほとんど下らず、しばらく辿ると不明瞭になるが、時折 赤い杭が打ってあるのでそれを目印にした。緩い尾根を二つまたぐ越えると、深く掘れた旧道らしい径に一変(写真)、ただの作業道ではないようだ。倒木が多いので乗れなかったが、すぐに林道になり(写真)乗れるようになって急降下。標高約520mで、地形図に記載された実線林道とT字でぶつかった。左折して実線林道を八木原方面へ下るが(写真)、時折、深く掘れた旧道らしい径が交差する。林道を下っていくと、次第にコンクリート舗装箇所が増え、谷の奥に入るとアスファルト舗装になった。標高350m付近で左側に古い石の御社を見つけたが(写真)、元禄 の文字が掘られていたようだ。林道とコースは異なるだろうが、やはり古い径があったのかもしれない。
深く掘れた径林道に出る八木原への林道古い石の御社

R122で八木原から大間々へ戻るのは、面白くない。荒神山南西の送電線が越えている鞍部は、八木原側は稜線まで実線林道が登っている。地形図には塩沢側に径は描かれていないが、送電線巡視路がある可能性が高いから、とりあえず鞍部まで登ってみた。
八木原からの登り口には荒神山ハイキングコースの案内図の看板が立っている。これにしたがって10%近い勾配の舗装路を急登する(写真)。1km余りで駐車場に到着。ここで放送施設(電波塔)への径を分岐すると舗装が切れるが、道はほぼ平坦になる。駐車場から0.2kmで、送電線の越える鞍部に到着(写真)。道はそのまま鞍部を越えて、塩沢側に続いていた。鞍部で辺りを散策すると、東側の小高い位置にお墓のような形の仏様がいらっしゃるのに気づいた(写真)。側面には天保の文字が掘られている。この鞍部もかなり古い峠だったのだろう。
塩沢側へ下りかけると、右手にヤブ径が下っていた。旧道だろうかと少し下ると、道は消えてしまった。再び鞍部に戻って林道を下り始めるが、今度は左手にヤブ径が並行している。よせばいいのにヤブ径に入ると、次第にヤブが深くなった。無理やり進むと作業道経由で 林道塩沢小平線に出た。林道を下るとすぐに舗装になり、鞍部から下ってくる林道と合流した(写真)。
八木原からの急登奈良坂峠峠の石仏塩沢から送電線の鞍部を臨む
まだ昼前だが、今日はこの辺でおしまい。塩沢から下って福岡大橋を渡り、赤城駅で輪行。12:07のりょうもう号で帰路に着いた。家に戻ってから「群馬の峠」を読み返してみて、荒神山南西の送電線が越えている鞍部が奈良坂峠らしいことを知った。

走行距離22.4km(赤城駅8:05→舗装切れる8:40→空中浮遊9:00〜9:20→四ツ辻9:25→鞍部9:40〜10:05→林道に出る10:15→荒神山入口10:45〜55→奈良坂峠11:10〜25塩沢11:35→赤城駅11:55)
相棒;MTB(26×1.9)

posted by たおたわ at 15:31| Comment(1) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月15日

久隆周辺の峠を越える(パート2)

先日、久隆周辺の峠を越えた際、最後に予定していた見丁峠を越えられずに引き返したことが残念で、もう一度挑戦してみようと思っていた。周辺の峠越えと併せたコースを辿ってみた。
今回は車で出かけ、春日部から烏山経由で常陸大宮の山方へ。県道29号から321号へ入ったあたりに車を停め、7:20スタート。県道321号を北上し、約3kmで見丁林道へ入る。先日踏み込んだヤブ径への分岐を過ぎると、舗装が切れた。さらに0.1kmくらい進むと右斜めに入っていく作業道があったが入らず、さらに0.2kmほど林道を進むと、また右への分岐があった。この分岐を入っていくと、谷を詰めるが、径はすぐに踏跡になり、かなり厳しいヤブになった。ヤブと格闘しながら、ふと右を見ると明瞭な山径が並行している。そちらが見丁峠への径のようだ。登り口も確かめたいので、山径に出て 一旦下ると、右斜めの作業道の地点に出た。さっき通った時は気づかなかったが、右斜めの作業道の分岐以外に、林道と直角方向に分岐する踏跡があり、これが見丁峠への径のようだ(写真)。下ってきた径を再び登って峠を目指す。径は一往復のつづらの後、谷へ入って行く(写真)。よく手入れされ、径に倒れた木も切断され片づけられている。10分くらいで馬頭観音のある見丁峠へ到着(写真)。
07041501.JPG07041502.JPG07041503.JPG
峠から久隆側への下りは、最初からヤブだった(写真)。踏み跡は明瞭だが木が生えている箇所が多く、押したり担いだりで下る。途中、2箇所つづらがあった後、稜線に出ると一旦乗れるが(写真)、径が右側の谷に入ると同じようなヤブになった。さらに、谷へ降りる最後の辺りが崩れていて径がないため、2〜3mほど斜面を引きずり下ろして、谷筋の踏跡に出た。踏跡を辿って谷筋を下る。途中はしごのように組んだ木道の部分もあったが、すでに朽ち果てていて(写真)通れず涸沢へ降りる。砂防ダムを過ぎると目の前に車道が通っているが、径がない。再び涸沢へ降り、コンクリート舗装の作業道に這い上がった。作業道を下ると、県道321号の久隆農村集落センター前に出た。
07041504.JPG07041505.JPG07041506.JPG
「茨城の峠」という本によれば、おそらくこの県道沿いに堀切峠の入口があるはずだが、堀切峠が南郷街道上の峠である以外、位置を特定できる記述がない。一方、「山方の石仏石塔」の巻末にある石仏分布地図では、県道の北側で稜線まで登っている破線路は、盛金から大内野へ越える殿山峠の道か、桧沢口の道の2つ。07041507.JPG07041508.JPGとりあえず桧沢口から民家の脇を抜けて作業道を登っていくと(写真)、山中に小さな神社があった(写真)。峠道の可能性を信じ、作業道を押し上げるが、分岐した作業道が複雑に走っていて、どれを登っていいやら・・・。結局、峠道らしいものは見当たらず、撤退した。
再び県道321号を下って、殿山峠を目指す。峠径の入口はどこか探していると、南郷街道の立札があり山径が登っていた(写真)。自転車を押し上げ、途中の分岐は右の径をとり、美しい峠道をゆっくりと登る(写真)。10分足らずで殿山峠へ到着(写真)。
07041509.JPG07041511.JPG07041512.JPG
ここで不思議な一致に気がついた。「茨城の峠」には、堀切峠の六地蔵についての記述があるが、
07041513.JPGこの殿山峠にも同じく六地蔵があった(写真)。また、入口の立札を見ても、この殿山峠は南郷街道上にあるようだ(「山方の石仏石塔」では、堀切峠は家和楽付近に記されている)。ここが殿山峠なのか堀切峠なのかは不明だが、まあ美しい峠を越えたと言うことで、峠の名前などは気にしないでおこう。
六地蔵の手前を右に折れ、切通しを抜けて下りにかかるが、こちらは全く人が入っていないようで倒木が多く、進むにつれてヤブがひどくなってきた(写真)。径の右側は久慈川が下に流れている。土砂崩れの箇所も多く(写真)、あやうく足を滑らせて久慈川へ落ちていきそうになった。笹ヤブや倒木と格闘すること20分あまり、久慈川の川面も近くなり(写真)、民家の軒先に出た。ちょっと気まずいのと、けたたましく吠える犬に躊躇するのとで、早足になり急いでR118へ出た。
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大内野橋を渡ってR118を離れ、下小川の駅前を通って久慈川の西岸を南へ。中舟生の駅の駅裏を過ぎてすぐの舗装路を右折して、関沢へ。途中、腹が減ったので一服して菓子パンをほおばる。関沢集落へ入り、村道が並行する沢を渡ってほどなく、左側へ入っていく山径がある(写真)。「山方の石仏石塔」では、これを登りつめると瀧沢峠。すぐに山径を押上げるが、手入れされた美しい山径が登っている。と思ったら、途中からコンクリートの電柱が・・・(写真)。峠は電灯線か何かが越えていて、峠道もその保守管理に使われているようだ。自転車を押上げ始めて10分足らずでお地蔵さんのある峠に到着(写真)。峠の南側は林道が通じていたので、これを下ると0.3kmほどで集落に出て、ここからは舗装(写真)。何度かアップダウンがあったが、すぐに館の密蔵院の辺りに出た。
07041518.JPG07041519.JPG07041520.JPG07041521.JPG

館から北皆沢を経て赤城峠を越えれば、下檜沢に出て 車を停めた場所まではすぐのはずだが、峠の位置は特定できていない。自分が考えられるコースは2つ。一つは344.7m三角点の南、地形図通り無線中継所まで破線路を登った後、地形図にはないが、尾根を下るルート。もう一つは344.7m三角点の北、地形図にある実線林道を登り、林道が稜線に接している辺りで稜線を越えて下檜沢側の沢を下り、地形図に描かれた林道に出るルート。今回は後者へ入ってみることにした。
北皆沢の集落をかすめ、最後の民家を過ぎると舗装が切れた。少々登りはきつかったが、大した標高差ではないので30分くらいで稜線付近に到着(写真)。07041522.JPG地形図を見ながらしばらく鞍部らしい地点を探したが、よく判らない。適当な辺りで斜面をよじ登ったが、取付くのが少し早すぎたようで、すぐに鞍部南東の支稜線出た。主稜線まで登って鞍部まで下ると、何となく峠らしい雰囲気があった。
さて、林道からの登口を確かめようと関沢側を下ってみたが、踏跡はやっと判る程度。林道からの登り口も崩れているようで、約2m下に林道 というところで鞍部へ引き返した。鞍部へ戻る際も踏跡は細く、判りにくかった(写真)。07041523.JPG
鞍部から下檜沢側へ下り始めると(写真)、ヤブではあったがはっきりとした径が下っている。しかしつづらで一往復すると径はなくなり、谷筋に続く踏跡に沿って下ると、すぐに廃作業道へ出て乗れるようになった(写真)。少しヤブっぽい作業道も、すぐに林道へ出た。結局、鞍部が赤城峠だったかは判らないが、古い峠道だった可能性は高い。そのまま林道を下ると、約1.5kmで県道29号へ出た。林道の出口には石碑が建っていたが(写真)、内容を確認する間もなく県道を走って停めていた車へ戻った。
07041524.JPG07041526.JPG07041527.JPG
急いで春日部まで戻ったが、自宅到着は16:00。父を待ちくたびれた子らと、怒りを通り越してあきれた顔をした妻が迎えてくれた。(実は13:00に、関宿城で待ち合わせをしていた)

走行距離33.7km(県道321号7:20→見丁峠8:15→久隆センター前9:00→桧沢口9:15〜40→盛金9:45→殿山峠9:55→R118に10:30→関沢11:25→瀧沢峠11:33〜40→北皆沢12:05→稜線付近12:30〜40→鞍部12:05〜13:05→県道29号13:20→県道321号13:30)
相棒;MTB(26×1.9)
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2007年03月24日

久隆周辺の峠を越える(パート1)

今年の2月に奥久慈へ行った際、温泉に売っていた「山方の石仏石塔」という本を購入した。山方町教育委員会等が平成11年に発行したもので、山方町内(現在 山方町は合併して常陸大宮市)の石仏石塔が紹介されていると同時に、所在地も書かれている。所在地には、国土地理院の地形図にも現れない小さな峠が書かれ、石仏の分布図で位置も記されていた。その中でも、久隆地区の峠が目を引いたので、越えてみることにした。
18きっぷを使い、東北線の始発から烏山線に乗り継ぎ、烏山駅を8:15にスタート。烏山の市街を抜け、県道29号で茨城県へ。R293に入り、美和の高部から県道32号のタバッコ峠を目指す。最後の民家を過ぎ、道幅が一車線になった辺りから勾配が増し、ちょっと登りごたえがあった。07032402.JPG07032401.JPG谷の対岸を見ると、作業道のような径が並行している。旧道だろうか?今回は、そのまま舗装路を登ることにして、峠に到着(写真)。峠東側の少し高い辺りに石碑が建っていた(写真)。少し装飾もされているようだが、何の碑だろうか?
峠からは1kmほど下ると栃原新田の民家が点在し、なだらかな谷地の中を緩く下ると行った感じ。峠から4kmほどで、林道手小谷沢線が右に分岐する。分岐には栃原金山の看板も立っていた。手小谷沢線は、最初0.3kmほどはコンクリート舗装で急登の後(写真)、未舗装になると川沿いまで下って、再び緩く登り始める。杉の植林の中、暗い林道を登っていくと鉱山(跡?)への分岐があり、道の左側に金山神が祀られていた(写真)。谷の奥で折り返すまでは10%近い登りもあったが、谷の奥からは緩い登りになり、峠の少し手前からは舗装になった。大きな木のある浅い切通しに到着(写真)。この峠、本には久隆沢峠の名がある。切通しから少し高い所に大きな木があり、その根元に二十三夜塔の碑が建っている。車道を造る時に開削して、切通しにしたのかもしれない。峠の両側ともに旧道らしい踏み跡はあったが、今回は舗装車道を下った。
07032403.JPG07032404.JPG07032405.JPG

1.5kmくらい下って、久隆沢の集落に入る直前に、左側(東側)に墓地があり、その脇を作業道が登っている(写真)。これを詰めた鞍部が変わった名前のス虫沢峠。
峠への道は、最初は急坂なので押上げたが、砂防ダムの脇を過ぎると緩くなり、わずかだが乗れる部分もあった。07032408.JPG07032407.JPG07032406.JPG少し進むと左手の一段高い所に廃屋があるが、地形図の家屋表記はこれを示しているようだ。さらに自転車を押して谷沿いの作業道を進むが(写真)、径は次第に不明瞭になり消失。しかたなく谷を詰めるべく自転車を担いで登り始めるが(写真)、少し登ると峠への径が交差する。途中、気づかなかったが、07032409.JPG07032410.JPG峠への径は一段高い廃屋のあたりから谷左手の斜面を登り、谷を渡って峠へ続いているようだ。谷から峠径へ入ると、緩く登ってス虫沢峠に到着(写真)。峠には馬頭観音に由来するらしい石仏が祀られていた(写真)。思ったよりも良い径で、ほとんどヤブもなく下りも楽しみだ。
峠の仏様に一礼し、下りにかかる。斜面を下る径は、やや細いが明瞭(写真)。ただし伐採した杉の枝が多く、ほとんど乗れなかった。植林帯を抜けると径はさらに悪化。道幅は作業道くらいになるが、茨が多いヤブの急坂で(写真)、07032412.JPG07032411.JPG人はほとんど入っていないようだ。15mくらい下に砂利道が見えたが、茨の斜面では担ぎ下ろすのも大変だ。茨と格闘しながら、そのまま径を押して下ると、10分くらいで先の砂利道に合流。砂利道を下ると、2kmくらいで県道32号の水貫あたりに出た。

さて、久隆へ戻るためには再び尾根を越え返さなければならない。大倉沢に沿った林道を登り破線路を押し上げようと考えていたが、ス虫沢峠の下りがかなり荒れていたため、多少不安になった。まあ、いざとなったら大回りでもしようと、林道大倉沢線へ入る。傾斜も緩く走りやすい林道をどんどん詰めていくと、約2kmで終点。ただし作業道が続いている。作業道はしばらく大倉沢の左岸(向かって右の斜面)に沿って緩く登っていくが(写真)、10分くらい押していると分岐があり、沢を渡って左へ(写真)。ブルドーザーで作ったような車道幅の道で、下りなら乗れるかもしれない。しばらく押し上げると、右手の沢から回り込んで鞍部に到着(写真)。名前は判らないが、「大倉沢峠」とでも行ったところか。
07032413.JPG07032414.JPG07032415.JPG
鞍部からは左にクランクして、U字に掘れたきれいな径が久隆方面へ下っていた(写真)。07032416.JPG07032417.JPGス虫沢峠の径と同じ破線路だが状態が良く、タイトターンもそれなりに頑張ってみたので、久隆まで100%乗って下れた。地形図に描かれているとおり、県道321号の七内峠入口付近に出た(写真)。

07032418.JPG時計を見ると13時をまわったところ、これなら七内峠と見町峠の周回も何とかなりそうだ。寄藤橋を渡って、舗装路を登っていくと約0.6kmで舗装が切れ、山径になった。径は、最初はよく踏まれて押しやすいが(写真)、5分も経たないうちに沢のガレ径に変わりヤブもひどくなった。地形図で描かれているルートは谷底を素直に進み、最後に斜面を直登しているが、実際には峠に向かって左にある大きな谷に一度入り、斜面に沿って高度を上げながら谷から出てきた。その後も斜面に沿って登っていくため、地形図ルートよりも東の斜面を辿るようだ。この辺りになると、ヤブも深く枝打ちした杉も散乱しているため、かなり手強い(写真)。稜線が迫ってきて傾斜も緩くなると鞍部へ到着。ヤブの作業道は先に延びているが、1mくらいで稜線を乗っ越せる。下に林道が見えたので(写真)、崖を5mくらい担いで下ると林道に出た。林道を南西方向へ進むとすぐに、別の径が稜線から下っていた。さっき越えたよりもヤブの作業道を詰めたあたりが本当の七内峠かもしれないと思い、この別の径を稜線まで登ってみた。特に峠らしい目印はなかったが、やはりヤブの作業道と合流した。再び林道に戻り(写真)、林道を下って七内集落の北の外れに出た。
07032419.JPG07032420.JPG07032421.JPG

舗装路を下って古内から熊沢林道に入る。大した林道ではないが、そろそろ脚も疲れてきているのでペースは上がらない。ピーク付近で道はアスファルト舗装に変わり上郷ニに下る。T字路を左折し、北上して見町峠を目指す。少し登った三叉路には「見丁林道」の道標があり、このあたりから民家の裏へ回り込んで径を探すと、沢に丸木橋が渡してあった(写真)。丸木橋を渡ると谷に沿って踏跡が続いている。そのまま辿って登ると、暗い杉林の中、多少ヤブっぽいが、鞍部を目指して踏跡が登っていく(写真)。「地形図では尾根径のように描かれているが、峠で合流するのか・・・?」などとも考えながら鞍部を目指す。鞍部直前で踏跡を見失うが、もう10mくらいの標高差なので、そのまま強引に押し上げて鞍部へ到着。が、径も踏跡もなかった。久隆へ下る径も地形図に描かれているはずの径もなく、ヤブが広がるばかり(写真)。周りの風景や、丸木橋に入るまでのルートを考えても、この鞍部が地形図破線路の峠に間違いない。「きっと、かなり昔に径は消失したのだろう」と、元来た径を引き返した。
07032422.JPG07032423.JPG07032424.JPG再び丸木橋を渡り、見丁林道入口に出る。どこから輪行しようかと考えたが、本数の少ない水郡線は避け、結局、朝出発した烏山まで走り、自転車をたたんだ。

※が、間違いに気づいたのは帰ってからだった。「山方の石仏石塔」の分布図をよく見直してみると、 見町峠は地形図の破線路とは別の鞍部を越えていて、地形図には描かれていない径のようだ。近いうちに出直しだな。

走行距離75.0km(烏山駅8:15→タバッコ峠9:45〜55→久隆沢峠10:40〜55→久隆沢11:00〜10→ス虫沢峠11:30〜45→水貫12:15→大倉沢の鞍部13:00→久隆13:10〜20→七内峠13:50〜14:05→見丁林道入口15:00→鞍部15:25〜40→烏山駅17:10)
相棒;MTB(26×1.9)
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2007年03月18日

川原湯峠と燕峠

川原湯峠,燕(ツバクロ)峠とも、川原湯と大柏木との間にある峠で、過去に越えたことがある。93年の9月に山サイ研のTAKE氏と両峠を周回し、同じコースを翌95年5月に山サイ研の集中ランとして企画したのが最後なので、ほぼ12年ぶりに、今回は単独での再訪である。
18きっぷを使って、高崎線の始発から吾妻線へと乗り継ぎ、川原湯温泉駅を9:00スタート。R145から温泉街への道 県道238号へ、少し登って川原湯峠の入口に到着。07031801.JPG入口は工事中のため立入禁止となっていたが、本日に限っては工事は行っていないらしいと聞いていたため、入ってみることにした。峠への道は、以前は荒れた林道だったが、コンクリート舗装の遊歩道に変わっていた。傾斜がきついため、途中から押したり乗ったりとなる。ダム建設のため、はるか上方の橋梁工事の下をくぐる(写真)。07031802.JPGやはり工事は行われていないようだが、急いで通り抜けた。さらに進むと簡易水道給水設備のポンプ小屋があり、ここでコンクリート舗装は切れて川原沿いの沢径に変わる。径は分かり難い箇所もあるが、簡易水道用だろうか塩ビのパイプが沢沿いを這っているため(写真)、これを目印に登っていく。さらに20分ほど自転車を押し担ぎ、緑色のフェンスの手前50mくらいで径は沢を渡って、左斜面(上流に向かって左)をうねうねと曲がりくねって登っていく。尾根を一つ巻いて(写真)谷へ入っていくと、谷の奥で径が落ちている。以前来た時は少し担ぎ降ろす程度で済んだが、今回はかなり大規模で、8m程度の高低差で谷底まで担ぎ降ろし、向こう側へ押し上げた。07031804.JPG07031803.JPGさらに尾根を一つ巻くと、径はつづらで切通しへ向かう(写真)。切通しを抜けると、径は沢に向かって下り始めるが、径が消えかかっている上、落ち葉が積もっている。沢に滑落しないように、一歩一歩慎重に下る。
ようやく沢に降りると反対側の斜面へ取付いて登るが、取付き口が崩れている上、径が消えかかっているため、非常に迷いやすい(写真)。(逆に柏木側から峠を越えて来た場合も、沢から切通しへの径が消えかかっているため、迷ってしまう)。斜面への取り付いた径は、登るほどに次第に明瞭になり(写真)、川原湯峠へ到着(写真)。
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07031808.JPG峠は、大柏木から登ってきた車道が北東方向の電波塔へ向かって延びている。大柏木へ向かって下り始めるが、車道を離れて地形図に記されている破線路を下った(旧道か?)。しかし破線路は、実際には軽トラ作業道のような感じになっていて、地形図の実線道クラス。道は少し下ると林道になり、杉林の中を抜けて、若宮集落の外れに出た。

若宮から車道を西へ登っていくと、大場の外れから、未舗装路になる。最初は急勾配だが、じきに緩く乗りやすくなった。燕峠の入口は、以前来た時は 赤ペンキで「→つばくろ」と書かれた松の木があったので判りやすかった。今回、見覚えのある辺りまで登ったが、赤ペンキの松の木は見当たらない。代わりに作業道が延びていて(写真)、「3/30まで発破工事のため注意(土日除く)」の旨の書かれた看板があった。もしやと思って入ってみると、ブルドーザーでひっかいたような道はぐいぐい登っていく。途中、旧道らしい踏跡を見つけて入ってみたが、すぐに再び作業道へ合流。そのまま登っていくと、見覚えのある景色、燕峠へ到着(写真)。燕峠の大柏木側は、作業道が上がっていた。峠からは1072m標高点方面に向かって作業用モノレールが延びているが、作業道は峠までで、川原湯方面への旧道は健在だった。旧道を下り始めるが(写真)、以前より倒木や落石が多く、あまり乗れない。
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一つ北の谷に入り、3往復のつづらの後、沢に沿って下るが、この辺りもガレていて全く乗れず(写真)、
07031812.JPGその後はしばらく川原を担ぐ。川原を担いでいる途中、右斜面を登っていく分岐があったが、どこへ通じているのだろうか?何度か渡渉した後、わずかに登り返して狭い谷の奥へ下ると、再び道はなくなり谷を担ぐ。すぐに右に道が現れるが、消えかかっている上に落ち葉が被っていて(写真)、かなり恐ろしかった。何とか滑り落ちないようにクリアしたが、この部分は川原を担いだ方が賢明だったかもしれない。さらに少し下ると、急に道が明瞭になり(写真)、小さな切通しへ到着。切通しからは川原湯方面が見下ろせた(写真)。
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切通しからは急降下して、小刻みなつづら7往復半で砂防ダムの真上へ。旧道はここで削り取られているが、新たに道を付けたようで、さらに1〜2往復で砂防ダムの下にある道路付け替え現場へ出た。以前の燕峠川原湯側は、乗車率50%以上だったと記憶しているが、かなり道が荒れてしまったようで、今回はほとんど乗れなかった。工事現場から舗装路を下って、R145で川原湯温泉駅へ向かい、自転車をたたんだ。

07031816.JPG走行距離12.5km(川原湯温泉駅9:00→舗装切れる9:20〜30→切通し10:20→川原湯峠11:00→若宮11:15〜20→作業道入口11:40→燕峠12:00→切通し12:40〜45→川原湯温泉駅13:05)
相棒;MTB(26×1.9)

※ところで、川原湯の道端にこのようなものがありました。現役?
ラベル:川原湯峠 燕峠
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2007年03月04日

そうだ!八溝山へ行こう!!

3月初めというのに、春本番のような暖かさ。ヤブこぎはお休みにして、久しぶりに長距離を走ってみよう。さて、どこに行こうか?困ったときは八溝山。春日部から150kmくらいだし、標高も1000mくらいでちょうど良い。
春日部を6:00スタート。関宿城経由で県道17号に入り結城へ。結城からは県道35号で北上するが、途中で鬼怒川の砂ヶ原橋に出て、ここから鬼怒川サイクリングロードを走る(8年くらい前には、砂ヶ原橋が終点だったサイクリングロードだが、今はさらに下流にも延びているようだ)。07030401.JPGサイクリングロードで鬼怒川を北上していると、県道の標識が・・・(写真)。この自転車道は県道で、番号もつけられ、県道の標識も何ヶ所にも設置されていた(江戸川のサイクリングロードも県道だが、標識は見たことない)。サイクリングロードは、県道64号の柳田大橋で終点、適当に北上してR4に入り、氏家からR293へ。
R293は弥五郎坂(写真)、鍬柄坂といったアップダウンがある上、交通量も多く気が抜けない。那珂川を渡って07030402.JPG07030403.JPG県道224号に入り、鶴居峠を越えようとしたのだが、何を勘違いしたか高倉山へ向かう林道に入ってしまった。かなり登ってしまったが、運の良いことに全舗装だった上、途中から鶴居峠へ向かう林道が分岐していたため、少し遅れたが鶴居峠に到着(写真)。
峠を下って須佐木から県道321号へ入る。いよいよ八溝山頂まで700mのアップ開始。しばらくは緩い登りだったが、すでに150kmを走っているため脚も疲れてきた。上南方で一休み、菓子パンを3つほおばる。再び登りを開始すると、本格的な登りに(写真)。さすがに脚が重かった。途中、未通の県道28号の分岐からは、1/13にも走ったルートだが、雪は全くない。14:40ようやく山頂に到着(写真)。時間があれば、棚倉方面へ下って戸中峠を越えようかと思っていたが、少し時間が足りないし、大梅へ下る林道は全面通行止だったので、登ってきた道を逆戻り。須佐木からR461へ入り唐松峠を越えて(写真)、大田原経由で矢板まで走り、自転車をたたんだ。
久しぶりに200km超の長距離ツーリングとなった。
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走行距離213km(春日部6:00→結城8:00→R293に入る10:20→鶴居峠12:25〜30→上南方13:20〜30→八溝山頂14:40〜50→須佐木15:40→矢板17:05)
相棒;縦断号(650×35A)
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2007年02月25日

厳道峠と大垂水峠

厳道峠を越えるのは1984年以来、20余年ぶりとなった。当時は車道すら通じていなかったが、どうなっているだろうか?
07022501.JPG中央本線の藤野駅で自転車を組立て9:00スタート。途中、藤野町近辺のハイキングコースの案内板(写真)が目に留まり、付近に名倉峠,天神峠といった峠があることを知り、ついでに越えてみようと回り道。名倉バス停から県道を離れて南下。登り始めたと思ったら10分で名倉峠(写真)。これといって何もない舗装路の小さなピークだった。葛原まで下り天神峠へ登るが、こちらも登り10分という峠(写真)。峠は切り通しになっていて、ピーク少し手前からハイキングコースが延びている。ハイキングコースに入って自転車を押し上げてみると、稜線でヤブ径が分岐していた。径の付き方からするとここが旧峠のようだ。ヤブ径を押して下ると、ヤブは深いがしっかりとした踏み後が続いていた(写真)。しばらく辿ったが、途中で径は消失。今回は深追いはせず引き返し、厳道峠を目指す。
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県道35号に出て富岡入口バス停で左折、金波美峠への道を右に分ける辺りから、登りがきつくなった。途中、付近に住んでいるおばさんに呼び止められ、世間話に30分近くつきあったため、体が冷えてしまった。道が安寺沢の奥まで詰めて巻き返し始めると、上方に白いガードレールが見える。結局、全舗装のまま厳道峠に到着(写真)。07022505.JPG07022507.jpg以前越えたときの記憶はほとんどないが、車道のなかった以前(写真)とはずいぶん変わってしまったようだ。峠で昼食がてら20分ほど休憩、峠直下からは富士山が美しかった。久保への道以外に野原への道があるようなので、野原へ下ったが、こちらも全舗装だった。
R413を相模湖方面へ。そのまま相模湖駅から輪行しても良かったが、以前から気になっているR20大垂水峠にある破線路へ向かった。阿津の信号を右折し、桂橋を渡ると、上方をR20が登っている。突当りを右折すると道は0.5kmほどで未舗装になり、1kmもすると乗れなくなり自転車を押した。径は落石が多く、多少ヤブっぽかった。沢を渡る辺りでは何ヶ所か径が崩落していて(写真)、自転車を担いだ部分もあった。適当に押して歩いていると、幅が広くなり(写真)押し易くなったが、今度はゴルフボールが跳んできた。峠の上の民家なのだろうか、たまに跳んでくるので、急いで径を押し上げると、R20の大垂水峠の少し手前に出た。最後は私有地に入ってしまうようなので、この破線路のコースは入らない方が良いようだ。R20の大垂水峠を越え(写真)、京王の高尾山口駅で自転車をたたんだ。
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走行距離57km(藤野駅9:00→名倉峠9:25→天神峠9:40〜10:00→富岡入口10:20→おばちゃんと話す10:55〜11:20→厳道峠11:50〜12:10→桂橋13:35→大垂水峠14:35→高尾山口駅14:48)
相棒;片倉シルクキャンピング(650×35B)
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2007年02月12日

燧坂峠と桜峠

昨日に引き続き、2日連続で桐生方面を訪問することにした。今日は、夕方から子供の相手をする予定なので、早めに行って昼頃に切り上げたい。春日部6:03に乗り、太田で乗り換えて赤城駅7:45着。今日は、燧坂峠を越えてみようと、赤城駅8:00スタート。
大間々の市街を北に抜け、コメリのある分岐を左折。少し解り難いが、何とか瀬戸ヶ原への舗装路を登り始めた。道が右にカーブすると、斜面を深く掘れた径が登っている。07021201.JPG踏み込んでみると、旧道のようにも思える。付近を探してみると、径とは別にもっとしっかりした径が沢沿いを直登し、舗装路に合流していた(写真)。どちらかが旧道だろうか?沢沿いの急な舗装路を登り、瀬戸ヶ原の集落を抜け、瀬戸ヶ原配水池脇に出ると、大間々桐生方面の展望がすばらしい。また、この辺りは台地になっているので、畑が広がり行く手には燧坂峠のある山塊も望める(写真)。気持ちいいのでここで小休止。07021202.jpg再び走り始め、畑の中の未舗装路を通って、養鶏場らしい建物の裏へ回り込むと、道は再び登り始めた。林道幅の送電線巡視路のようで、やや路面は荒れているが(写真)、峠まで乗って登れた。燧坂峠は鞍部に位置してはいないが、稜線を通っている送電線巡視路が交差しているので、位置は解りやすかった。07021204.JPG07021203.JPG峠の北側は少しの間ほとんど下らず、尾根を一本越えてから下りとなった。下り始めでよく注意すると、林道は谷の左側を左側を下っているが、右に荒れた廃道のような道が急角度で下っている(写真)。旧道のような気がしたので右の道を下るが、荒れていて全く乗れない(写真)。荒れた道を10分も押すと、林道の急カーブの箇所で合流した。そのまま下ると(林道のほうも結構荒れていた)、途中から舗装になりR122に出た。
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さて時計を見るとまだ9:35。このまま帰るには早すぎるので桜峠と長尾根峠の周回を追加することにした。下神梅からR122を大間々方面へ走り始めて、ようやく燧坂峠がどの辺りを越えていたかが実感できた。足尾方面から赤城駅を目指して下ってきて、大間々の直前で、いつも嫌だなぁと思う崖沿いの登りがあるが、この崖を避けるように、さらに上を越えていたのだなぁ。

R122から分かれ、福岡大橋で渡良瀬川の対岸へ渡り、県道334号を小平川に沿って鍾乳洞方面へ。大した登りもなく、右折して沢入橋を渡ると、本格的な登りが始まった。少し登ると、桜峠あたりの鞍部が望めるようになり、白いガードレールが山頂付近まで登っているのがわかる(写真)。地図では実線道なので荒れたダートを予想していたが、峠直前まで舗装されていた。車道が峠の直下まで延びていたため(写真)、峠への押上げは2〜3分。小さな切り通しの桜峠へ到着(写真)。
07021207.JPG07021208.JPG07021209.JPG峠からの下りは、最初はガレていたが(写真)、下るほどに道は良くなった(写真)。峠から15分くらいで長尾根峠への舗装路に出たので、そのまま長尾根峠を越えて(写真)大間々方面へ下った。
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赤城駅まですっ跳ばして、何とか東小泉行きの各駅停車に間に合った(今回は太田で乗り換えずに東小泉まで行き、小泉線で館林へ。このあたりの東武電車は、足利市経由でも東小泉経由でも同じだと云うことに気づいた)。

走行距離23.3km(赤城駅8:00→瀬戸ヶ原配水池脇8:40〜50→燧坂峠9:00〜05→R122に出る9:35→沢入橋10:00〜05→桜峠10:25〜30→長尾根峠11:00→赤城駅11:20)
相棒;MTB(26×1.9)
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2007年02月11日

八王子丘陵で遊ぶ

群馬県桐生市の中心街から渡良瀬川を挟んで、太田市との境に連なる山塊を、八王子丘陵と云うのだそうだ。internetの検索で、この丘陵を横断する五條の峠があるのを知った。峠は北から順に、黒石峠,姥沢峠,籾山峠,菅塩峠,唐沢峠。地形図に表記されている籾山峠以外は、存在をまったく知らなかった。
桐生線への接続が悪いため、太田駅で自転車を組立てて10:15スタート。まずは菅塩峠を目指す。桐生線の近くを適当に走っていると、ちょうど治良門橋駅の裏に出た。そのまま線路に沿って0.9kmほど北上し、両台橋という小さな橋のある交差点を右折。まっすぐな道が菅塩に向かって延びている。途中、工事中の北関東道の下をくぐり、集落を抜けて菅塩沼のほとりに到着。すぐに舗装が切れて砂利道になる。最初の分岐は右に行かず直進、次の分岐には東屋と炭焼き釜があり、ここも左に行かず直進。その後も2〜3度分岐がある。この辺り、林道や作業道がかなり錯綜しているようだ。次第に路面が悪くなって自転車を押すが、林道は峠の少し手前まで続いていた。わずかに押し上げて、菅塩峠に到着(写真)。楚巒山楽会の黄色い看板があった。峠から桐生側への下りは倒木が多く荒れていて(写真)、前半はほとんど乗れなかった(写真)。後半乗れたので、乗車率50%と云ったところか・・・。砂防ダムの脇を過ぎ、小さな橋を渡って民家の前に出た。
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ここで地図をよく見てみると、地図上に描かれている実線道とはルートが違うのに気づく。菅塩峠は、236m標高点のすぐ西の鞍部を越えているようで、下ってきたルートも実線道よりも東のようだ。
では、実線道はどうなっているのか?民家すぐ先の林道分岐を左折して、地形図上の実線道へ。1kmも登らないうちに林道は終点で、やや左側の谷に沿って細い山道が続いている。07021104.jpg自転車を押して入るが、倒木が多くかなり担ぐ上に(写真)、稜線の直下で道は消失・・・。斜面を担いで上がるが、どこかで道を間違えたらしく、天王山の少し北の主稜線に出た。地形図上で実線道が越えているはずの鞍部まで下るが、車道はなく踏み跡が稜線と交差していた。地図との違いを確認したいので、南側へ下ると0.1kmも下らないうちに荒れた林道に出た。どこに出るのかと下ってみると、東屋と炭焼き釜のある分岐へ出た。ルートを明確にするために、菅塩沼のほとりまで戻って再出発。今来た道を逆戻り。
東屋と炭焼き釜のある分岐を左折して(写真)荒れた林道を登ると、稜線直下で林道は終点(写真)。鞍部まで2分で押し上げる(写真)。北側は沢筋の踏跡を辿ると、さっき押し上げた倒木の多い踏跡へ出た。結局、地形図に描かれている実線道は見つからなかった。倒木を担いで越え、林道終点に出ると、R50まで2km足らずの下り。07021105.jpg07021106.jpg07021107.jpg
菅塩峠を後にR50を北上し、姥沢峠を目指す。

07021108.jpgR50とR122が分岐する辺りで山手に入り、少し大きめの用水路沿いを登る。用水路かと思ったら、姥沢と表記があった。八王子神社の横を抜け0.3km位で分岐を左へ(写真)。この分岐の辺りから未舗装になるが、急坂を登って砂防ダムの脇を抜けると車道は終点。そのまま荒れた山道が谷沿いを登っている。山道は倒木が多く、沢沿いなのでかなり荒れていた(写真)。しばらく押して登るが、峠道にしては険しいなあと思っていると、左側に並行して別の径があるのに気づいた。こちらは、少しだけつづらを巻いていて、峠道っぽい雰囲気があった。 程なく姥沢峠に到着(写真)。姥沢峠のある稜線にはハイキングコースがあって、ずいぶん人も歩いているようだが、押し担いで登ってきた姥沢峠の径は、ほどんど辿る人もなく、道標もない。峠の庚申塔がなければ、位置も判りづらいだろう。07021109.jpg07021110.jpg薮塚方面への下りは、地形図に記載された破線路を辿った。稜線を少し北西方向に辿り、道標にしたがって東毛少年自然の家方面に下るが、岩の径が続き階段も多かったのでほとんど乗れなかった。この径は旧道ではないようだ。

07021111.jpg薮塚方面へ少し下って、台地区公民館の手前を右折し、八王子丘陵北部の黒石峠を目指す。しばらく走ると、思いの外道は二車線になった。住宅街を抜け、小さな愛宕神社の横を過ぎると道幅が狭くなる。行く手に黒石峠らしい鞍部が見える(写真)。ここから傾斜がきつくなり、最後の家の横からは山道になった(写真)。路面の状態がよいので、峠まで乗って登れないことはないが、かなりつらかった。この黒石峠も、はっきりした稜線道が峠道と交差していたが、桐生方面への下りが最も細い。やや不安に思いながら下り始めると(写真)、細いながらもきれいな径で、倒木を越えるのに2,3度担ぐが高乗車率。一度 谷に下って沢を越えると、その後は楽しい下りになった(写真)。民家の屋根が見えたと思ったら、岡の上団地の北部に出た。都市近郊の住宅地と小さな古い峠が隣接しているというのも、何だか不思議で楽しいなぁ。
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R50を横切り、渡良瀬川沿いに出ると、足利市駅まで快走し、自転車をたたんだ。

走行距離46.9km(太田駅10:15→治良門橋駅裏10:40→菅塩峠11:15〜30→実線道へ11:50→鞍部12:30〜40→菅塩沼12:55→引返して再び鞍部15:15→R50へ13:40→八王子神社14:05〜15→姥沢峠14:40〜55→台地区公民館15:25→黒石峠15:40→R50へ16:05→足利市駅16:55)
相棒;MTB(26×1.9)
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