福島・栃木・茨城の3県境である八溝山の猪集尾根へ、久しぶりに行ってみた。今年は今のところ、本当に暖冬で、1月半ばだというのに ほとんど雪はなかった。猪集尾根は県境尾根に比べて径が細く、見失いやすいが、県境尾根ルートに高笹山の登り返しがあるのに対し、猪集尾根は小さな登り返しばかりなので、比較的 楽なルートだと思う。乗車率も比較的高く、今回も80〜90%程度は乗れた。
18きっぷを使って、東北本線を乗り継いで黒磯駅8:05スタート。那珂川を渡ってから南東へ。越堀という集落で県道72号に入り、10分足らずで富士見峠という小さな峠に到着(写真)。
付近は別荘分譲地だが、不法投棄のゴミだらけ。県道を北側へ下ると、寺子の交差点の手前に奥州街道の一里塚があった(写真)。富士見峠は5万図でも目立たない記述だが、古い街道の峠だった。
寺子の交差点を右折し、伊王野から県道60号へ入る。およそ2.2kmで右折して県道28号で坂本橋を渡るが、県道60号との分岐には何の表示もなかった。県道28号は八溝山の西尾根まで上がる未通県道で、5万図では一部 破線路でかかれているが、(数年前にも走っているのだが)実際には実線林道レベルになっていて(写真)、ほとんど乗って登れた。
県道60号から分かれて28号に入り、のどかな舗装路を登っていくと、棚橋バス停で林道 入会山線を分け、県道は右手へ登っていく。約2.5km登ると舗装が切れて未舗装車道になるが、八溝山の西尾根に登るまで、未舗装車道であった(路面はガレているが、乗れなかった箇所はほとんどなかった)。棚橋バス停から約1hrで八溝山の西尾根に到着。小休止後、舗装路で八溝山頂まで登った。那須方面の山々は雪が降っているようだったが、八溝にはほとんど雪はなかった。頂上が近くなると、道路の日陰部分には凍結箇所や雪が薄くかぶった部分もあったが、ほぼ乗って登れ、標高差400m弱を50分で登った。
山頂の神社にお参りし、12:00尾根下り開始。尾根下りの起点は、山頂の舗装車道の終点あたり(写真)。最初、雪はないが、影になった部分では雪や霜柱が多く、若干押した(写真)。県境尾根ルートを右に分けて(写真)猪集尾根ルートに入ると、径は少し細くなる。アップダウンもあって乗車率も下がるが、それでも7割くらいは乗れた。ルートは一旦、林道真名畑線に出て入山の西側をかすめ、0.7kmほど走ると再び林道を右に分けて(写真)、ゆるい稜線へ入った。
5分ほど押すと径は下りになり、鬼ヶ煩の西の肩までは、日当たりのよい斜面に沿った道を下る(径が細いので転落すると大変)。西の肩(写真)から踏跡を辿ると、ピークに登ってしまった。以前は、ピークに上がらずに、猪集尾根の西斜面を荒れた径が下っていたのだが、入り口を見失ったのだろうか・・・。ピークから、適当に斜面を押して下り、ルートに出るが、さすがに雪と霜柱で乗ったり押したり(写真)だったが、1kmも下るとそれ以後は雪も霜柱もなくなってしまった。以前下ったときよりも、倒木や伐採した小枝が多く、乗車率は少し下がったように感じたが、尾根下りの楽しさをふんだんに味わえた。14時過ぎ 尾根を下りきって大梅八溝山嶺神社に到着(写真)。猪集尾根ルートは、この神社から八溝山頂の神社への参道なので、途中、いくつも石仏がまつられていると記憶している。石仏にはそれぞれ番号が彫られていて、1番は中山本登山道と大梅八溝山嶺の径の合流点にあった。全部で三十幾つかあったと思う。
大岩平から県道60号に出て戸中峠を越え、逆風の中、黒磯駅まで走った(途中、ハンガーノック気味で大幅にペースダウン)。黒磯駅からは、510円払って快速のフェアーウェイに乗ってみた。
走行距離;82.7km(黒磯8:05→富士見峠8:30〜45→伊王野9:05→棚橋9:30→八溝山西の肩10:30〜55→八溝山頂11:45〜12:00→大梅八溝山嶺神社14:10〜25→戸中峠15:25→黒磯16:50)
相棒;MTB(26×1.9)