豪士峠は、福島市と山形県高畠町との境にある1000m足らずの峠で、高畠側は登山道が整備されているが、福島側はヤブに阻まれて何度も撤退している。今回、山岳サイクリング研究会の某氏に同行して再挑戦。
郡山6:10発、福島と米沢で乗換え、置賜駅を8:20スタート。同行の某氏とは峠入口で合流予定。
上和田の集落を過ぎ、中の沢峠入口で某氏と合流。さらに5分ほど車道を進むと、豪士峠入口。
峠径にはいると、いきなり急坂のつづら。標高差200mを担ぎ上げる(写真は某氏)。
つづらの後は、しばらく稜線付近の緩い登り。たまに乗れる箇所もある。
名前はわからないが、豪士峠の登山道でよく見かけた花(葉っぱはツワブキを小さくしたような感じ)。
峠径は、谷筋の斜面へ。再び自転車を担いで急坂を登る。
残雪で覆われた水場の沢に到着。雪解けで水量が多いので、水はゴミやチリが多かった。
水場の沢から100mくらい つづらを登る。次第に稜線が近付く。豪士峠まであと少し。
11:30ようやく豪士峠に到着。あとから登って来る某氏の後に、米沢盆地の大パノラマが広がる。
豪士峠頂上は、まだ雪原が広がっていた。稜線を北上する径の入口が判らず、しばらく迷った。
ようやく径を見つけ、稜線を北上。中の沢峠へ続く稜線道は、整備されて一部乗車も可能。
稜線道と分かれ、いよいよ豪士峠の下りへ。入口から凄まじいヤブ径(路面には踏跡がある)。
しばらくヤブと戦うが、南東側斜面は残雪がヤブを押し倒している。峠径と並行して雪上を進む。
残雪が途絶えると、再び峠径へ戻ってヤブと戦う。それにしても凄まじい 「し」の字 ヤブ。
1002m標高点東の鞍部まで45分。凄まじい しの字 ヤブが多く、とにかく進めない。
某氏と相談し、14:00の時点で様子を見て引き返す事を決定。次第に残雪歩きが増え、ヤブ減少。
途切れ途切れだが、雪の少ない部分では、峠径の踏み跡を辿れる箇所もあった。
標高900mを切った付近で14:00を迎えた。某氏曰く「峠まで登って戻るのは難しいだろう」。
しばらく小休止の後、引き返さずに下れるだけ下って山中でビバークしようと決定。イチかバチかだ。再び峠径を下り始める。
865m標高点14:30、標高711m標高点15:30、乗れる箇所はないが押し担ぎのペース上がる。
途切れ途切れだが、峠径も残っている。途中に巨木も多い。やはり昔、使われた峠径のためだろう。
標高700m付近で、山崎パンの空袋が落ちていた。日付は10.6.6。確かに去年、人が通った痕跡。
16:05、ようやく603m標高点に到着。ここからは主稜線を外れて北へ下るが、目測だけで枝尾根を確認するのは難しいが、某氏の持つGPSで詳細な位置が把握できる。GPSって すげぇー!
痩せた枝尾根を急勾配で下る。地形図には約100m下ると屈曲があるが、径は見当たらない。
次第にヤブ深くなり、沢までもうすぐのところで、ヤブが激化。しばらく休憩後、左斜面へトラバース。
斜面下りの前方に峠径の痕跡発見。だが少し先は崖で径はない。左下に砂防ダムが見える。
滑落は避けたいので、10mくらいの崖を、某氏のザイルで降りる。サイクルコンピュータ紛失!
崖下りの後は、最後の難関。雪解けで増水した沢を渡る。水は冷たく、脚を浸けるのは15秒が限度。
沢を渡り、対岸の林道に登る(10mの崖と砂防ダムが見える)。山中でビバークしないですんだ!!
亀石を経由して、R399に到着。ようやく舗装の下り!R399は通行止期間なので、対向車は無い。
途中、工事区間があり大きく迂回させられたが、19:30福島交通の飯坂温泉駅に到着。5分輪行で、
19:41の福島行きに飛び乗った。山道部分だけで、登り2時間+下り5時間半。難しい大きな峠を越えて、今日は大満足!
走行距離40kmくらい
相棒;MTB(26×1.9)
置賜駅8:20→豪士峠登山口9:10→つづらから稜線へ9:40〜50→水場の沢11:00〜10→豪士峠11:30〜12:00→1002m標高点東の鞍部12:45〜50→標高880mの鞍部14:00〜15→865m標高点14:25〜30→711m標高点15:25〜30→603m標高点(北の枝尾根へ)16:05〜15→斜面トラバース開始16:45→沢沿いに降りた17:10→対岸の林道へ17:25〜35→R399に出た17:53→茂庭18:20〜35→飯坂のコンビニ19:13〜23→飯坂温泉駅19:30