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2008年05月04日

綾里峠

越喜来周辺の峠巡りが思いの外早く終わったので、午後からも少し走ってみることにした。鍬台峠の再訪も考えたが、難易度や距離から無難そうな綾里峠を越えてみることにした(綾里峠は4年くらい前の2004年5月に大船渡側から綾里側へ越えたことがある)。
釜石行「夏虫のお湯っこ」からR45へ下った後、さっき越えた大峠の下を新三陸トンネルで抜け、大船渡の陸前赤崎の駅近くに四輪を停めた。手早く輪行してタイミング良く釜石行の列車へ乗り込んだ(写真)。綾里峠の下を列車で抜けて綾里駅へ。
再び自転車を組んで、綾里駅を13:35にスタート。綾里ダムの表示にしたがい、綾里川に沿って遡る。三陸鉄道の高架を2回くぐって0.2kmくらいにあるコンクリート橋が旧道の入口(写真)。すぐに舗装が切れて急登し、橋から約0.3kmでピーク。ここから右手鋭角に旧道が登っているので押し上げる(写真)。少し倒木が多いが、15分ほど斜面をジグザグに押し上げると(写真)林道に出た。
旧道の入口旧道へ旧道
旧道は林道と交差して続いていたが(写真)、しばらく先で途切れていたので林道へ戻る。林道を少し進むと旧綾里街道の道標があり、林道左手を旧道が延びている(写真)。
旧道と林道の交差旧綾里街道の道標
旧道旧道に入るときれいな径が続く(写真)。しばらく自転車を押していると分岐があり左へ進む。径は峠に向かって稜線の左側を登っているが、地形図では破線路が稜線の右側を通っている。稜線を越えてみると右側にも径があるが、倒木が多くずいぶんと荒れていたので戻って稜線左側の径を登る。しばらく登ると、稜線付近で稜線右側の径と合流する。合流点には小さな石の碑があり(写真)何か刻まれているようだが、よく読めなかった。
さらに登ると分岐があり、左は「東北電力 綾里反射板」の標識があるので、右の径へ(写真)。登ってきた稜線左側の径が、反射板保守用に整備されたため、地形図にある稜線右側の旧峠径が荒れてしまったのだろうか?
石の碑分岐
分岐からも良い径が続き(写真)、20分くらいで綾里峠に到着(写真)。
峠近くの径綾里峠
峠で一服後、大船渡側へ下る。峠直下はきれいな径を乗って下るが、しばらく進むと斜面で径が薄くなっている部分があり(写真)、ここだけは少し押して進んだ。その後は、きれいな径(写真)を赤崎まで乗って下れた。
斜面で薄い径きれいな径
途中、峠から10分くらいの所に反射板があり、さらに5分くらい下ると林道と交差する(写真)。林道交差後、径は少し細くなって(写真)稜線を外れると植林帯へ入る(写真)。
林道と交差稜線の径植林帯出口辺り
少し掘れた径を下っていると、鹿除けネットをくぐって、56.2m三角点の南の谷に出た。2004年に赤崎から登った時には、56.2m三角点東の大洞貝塚辺りから登ったはずだが、ルートが何本かあるのかもしれない。

走行距離9.0km(綾里駅13:35→コンクリート橋13:45→林道14:00〜15→反射板分岐14:40→綾里峠15:00〜15→反射板横15:25→林道交差15:35→県道9号15:50→陸前赤崎駅15:55 )
相棒;MTB(26×1.9)
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越喜来 周辺の峠

三陸町(現 大船渡市)の越喜来周辺は、古い峠径がいくつも残っていて、今回はそのうちの釣魚峠→羅生峠→小峠→大峠→新峠、と周回してみた。どれも以前に越えたことのある峠である。

釣魚峠
「夏虫のお湯っこ」入口の総合案内板に、付近の遊歩道と釣魚峠、浜街道旧道が詳細に描かれている(写真)。これを参考に「夏虫のお湯っこ」駐車場を7:00に出発。駐車場を横切り、鹿除けのフェンスを抜ける。小さな沢を過ぎると、すぐ下に深く掘れた笹の径が見えている。浜街道旧道だろう。斜面を適当に下って笹の旧道で自転車を押す(写真)。
総合案内板浜街道旧道
浜街道旧道は、一部 遊歩道と重なっている部分もあるが、よく探すと遊歩道と並行して別ルートの部分が多い。釣魚峠への登りも、峠に向かって遊歩道より右側を旧道がつづらで登っている(写真)。のんびりと峠を目指したが、駐車場から20分で釣魚峠に到着。峠には新峠や松ノ坂と同じ「歴史の道」の標柱が建っている(写真)。
旧峠道釣魚峠
釣魚峠から吉浜側への下りは、ガレた上に落葉が厚く積り(写真)、乗れないので押して下る。少し下ると何本も伐採の作業道が交錯する。旧峠道はガレた部分も多く、並行する作業道を下ったり旧峠道を押したりで(写真)、ほどなく林道へ出た。この林道をR45まで一気に下るが(途中鹿除けネットあり)、一部、旧道の名残が残っている部分もあった。
吉浜側へ下る旧峠道

羅生峠
釣魚峠を下ってきてR45に出ると、すぐに羅生峠の旧国道入口へ(写真)。横石の集落を抜け、R45を横切ると、旧国道は舗装が切れ(写真)鹿除けネットをくぐる。
横石入口R45と並走
未舗装車道をしばらく登ると、ヤブっぽい踏跡が並行しているのに気づく。旧道のようだが、ヤブが深そうなので入らずにそのまま旧国道を登る。羅生トンネルの真上を過ぎた辺りで、旧道らしい山径を見つけた。横石方向から登ってきて旧国道と鋭角に交差し、峠方向へ登っている。横石側へ下る径はヤブが深いが、峠側へ登って行くほうはヤブも少なく充分押せそうなので(写真)入ってみた。急坂だが、良く踏まれてヤブもない。しばらく押し上げると分岐があるが、峠に向かって左はヤブと倒木の連続。右の径も倒木があるが右よりマシ。最後は斜面を乗り越えると(写真)、峠の手前で旧国道に出た。
旧道?斜面を乗り越え
現在の羅生峠は、車道を通した時に切通して少し低くなっている。切通しの西側斜面を登ると、旧峠道らしき踏跡があるが、峠辺りは開削されて消滅している。
羅生峠(写真)で小休止後、越喜来へ向け出発。越喜来側の旧道は不明だが、今回は散策せず旧国道を下る(写真)。車の往来もなく、ランドナー向きの良いダートを気持ち良く下り、
羅生峠越喜来側の旧国道を下る
R45が近付くT字路で左へ一本林道を分けた後、旧国道は右折しコンクリート路となった。再びすぐに廃林道っぽい道が左へ分岐する(写真)。地形図には実線で描かれている道だが、おそらくこちらが元々の旧国道だろう(以前下ったことがある)。少しラフだがヤブも崩落もなく(写真)、乗って下ると越喜来第2配水池の近くに出た。鹿除けネットをくぐり越喜来へ。
分岐旧国道

小峠 大峠
越喜来の町からR45へ出て、浦浜川の南側の道を、夏虫のお湯っこ方面へ進むと、すぐに左側に山神塔がある。この横を登って行く道が、おそらくR45の旧道だろう。民家の裏手を通って緩く登ると(写真)すぐに鹿除けゲートがあるが(写真)、施錠はないので通過可能。地形図には破線で描かれているが、ほぼ全線車道幅でヤブも崩落もない。杉の植林帯を登って行くと(写真)、
山神塔の分岐鹿除けゲート杉の植林帯を登る
やがて白いガードレールが見え、ガードレールの道を登ると(写真)ほどなくR45に出た。この辺りが小峠のようで、一旦、R45を道の駅近くまで下ると、バス停に「小峠」とある(写真)。
小峠近く小峠バス停
三陸トンネルの上にある大峠に呼応した名前なのだろうか?越喜来から泊・甫嶺方面へ越える峠なのかもしれない。再びR45を登り、三陸トンネル上の大峠を目指す。
大峠の旧道口新三陸トンネルへの道を分け、R45(旧国道?)を0.4kmほど登ると、左側に「スベリ止用砂」のボックスがある。ここで旧道とR45が交差しているようだ。ボックス横の小峠側の径はすぐにR45に吸収されているようなので諦め、ボックス対面から大峠側の道へ入る(写真)。すぐに勾配は緩くなって乗れるようになり、のんびりと登る(写真×3)。
大峠旧道の1大峠旧道の2大峠旧道の3
2kmほどでR45から上がってくる車道と合流すると、道が荒れ始めるが、自転車を押して10分ほどで大峠到着(写真)。峠には南無阿彌陀仏と彫られた小さな石塔が建っている(写真)。峠から大船渡側の下りは笹径の部分が多く、少しラフだが乗車率も高い(写真)。下にR45の下って行くのが見える。
大峠大峠の石塔大船渡側の下り
1kmほど下ると、径はコンクリートブロック斜面の上を進むが、木にはばまれガードレールは全く用をなさない(写真×3)。
R45に出る直前-1R45に出る直前-2R45に出る直前-3
ちょっと苦労して谷に降りると、R45に出る直前で、新峠への道が分岐する(写真)。右が大峠の径、左が新峠の径一旦、R45に出ると、付近に「仙台まで179km」のキロポストが建っている。

新峠
新峠は今朝越えた釣魚峠と併せて、大船渡と吉浜を結ぶ道として使われたようで、以前 新峠を越えた際に、河内に住むおじいさんから当時の様子を教えてもらったことがある。昔、吉浜で病人が出ると、釣魚峠を越え河内を通って新峠を越えて病人を運んだとか、吉浜の人はR45を通っていた路線バスに乗るのに釣魚峠と新峠を越えたとか・・・。
新峠へは、R45の「仙台まで179km」のキロポストの辺りから入るが、比較的状態の良い径で峠までは15分くらいで登ってしまった。R45を離れ峠径へ(写真)。並行する沢と少し距離をおいて、自転車を押しながら径を進む。途中、2箇所ほど枝沢を左に分けて植林帯の中を進むと、径は左斜面へ鋭角に向きを変え、明るい雰囲気の笹道となる(写真)。
R45を離れ峠径へ新峠へ
少し掘れた旧道らしい笹径を押し上げると、じきに新峠に到着(写真)。峠付近は一面 笹の海。小休止の後、下り始める。下り途中からの夏虫山の眺めも好きで(写真)、実は新峠は4度目の来訪である。
新峠夏虫山を臨む下り
笹の深い径は、ヤブや倒木もなくほぼ100%乗車可(写真)。鹿除けネットをくぐって草地を抜け、沢を渡った後再び鹿除けネットをくぐる。車道になった道を登ると、またまた鹿除けネットをくぐり、河内の一里塚を過ぎると(写真)、朝 出発した「夏虫のお湯っこ」までは1kmの下りだった。
笹径の下り河内の一里塚
旧道を探しながら走っているいつもとは違い、ルートが判っているので朝から密度の高い峠越えができた。まだ、お昼を過ぎたばかりなので、午後からも走ってみようか。

走行距離21.3km(夏虫のお湯っこ7:00→釣魚峠7:20〜30→R45に出る7:55→羅生峠旧道口8:15〜20→羅生峠8:30〜45→分岐8:55→越喜来9:10〜25→小峠9:55〜10:05→大峠10:50→R45に出る11:10〜20→新峠11:35〜50→河内の一里塚12:07→夏虫のお湯っこ12:12)
相棒;MTB(26×1.9)
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2008年05月03日

夜這路峠と松ノ坂、綱木坂

GW後半は久しぶりに三陸の峠へ。といっても、夜這路峠以外は過去に越えた峠の再訪である。夜中に高速を北上し、R284で気仙沼へ。初日は、宮城・岩手県境の夜這路峠、松ノ坂、綱木坂を周回した。
10:30県道34号線沿いの東中才をスタート。夜這路峠への入口には、夜這路地蔵入口と書かれた白い道標が立っているが、朽ちかけていて読みづらい。舗装が切れて0.3kmほど進むと右に朽ちかけた木橋があり、奥に夜這路峠山道の道標が立っている(写真)。沢筋を離れて少し登ると分岐がある。右の径は入口に木の杭が何本か打っているので、左へ進む。径は左手斜面をゆっくりと登って行くが、かなりヤブが深い(写真)。5分ほどで稜線に出た後、深く掘れた径が続く(写真)。しかしどうもヤブが多い。最近はあまり歩かれていないのだろうか?と自転車を押し担いでいると、1.5m幅の遊歩道へ出た。
夜這坂峠入口ヤブ径深く掘れた径
どこから登ってくるのだろう?と下ってみると、木の杭が打ってある分岐へ出た(写真)。分岐のどちらの径も夜這路峠への径らしいが、入口に杭の打ってあるほうが一般的な径のようだ。詳細が判ったので、今度は分岐を右へ、再び夜這路峠を目指す。少し急坂だがヤブもなく、途中「至峠××km」のような道標が何箇所も立っていた(写真)。
木の杭の入口遊歩道?
分岐から峠まで約2km、40分で到着(写真)。唐桑側は峠まで林道があり、さらに西の電波塔へ延びている。林道を下るが霧立山の山麓を東に巻いて延びていて、大沢へは下れない。林道を少し戻ると沢沿い下っていく山径を見つけた(写真)。下ってみると意外と良い径。ほぼ100%乗車して下ると、R45の館付近に出た。夜這路峠のルートではなかったようだが、楽しく下れた。
夜這路峠館への下り径
R45を北上して岩手県へ入って2kmほどで左に入って行く舗装路へ。1kmほどで小ピークを越え、道が緩く下り始めると、左手の高台にログハウスが見える。このログハウス裏の作業道へ入ると、作業道はじきに山径へ変わる。10分ほど自転車を押して進むと、山神様の前で水上からの径と合流する。ここから鋭角に向きを変えて斜面を登って行くと(写真)、ほどなく松ノ坂のピークに到着。(写真)
松ノ坂へ松ノ坂のピーク
大沢側への下りは少しヤブっぽいが、乗って下ると約0.2kmで車道幅の作業道にぶつかる。さらに0.6km下ると林道の三叉路に出て(写真)、林道を下ると綱木地蔵の案内板(写真)が立ったT字路へ。案内板にしたがって、青野沢川の支流に沿って林道を登る(写真)。
林道の三叉路綱木地蔵の案内板綱木坂へ
綱木坂のピークは不動山 真西の鞍部で、直下までこの林道でアプローチできる(2002年11月に来た時にガレガレだった林道も、今回は改修されていた)。綱木坂の入口は案内板から登ること約2.7km、通行止標識の手前から右の稜線へ自転車を押し上げる(写真)。径はやや判り難くヤブっぽいが、登るに連れ径ははっきりしてくる。10分足らずの押し上げで、綱木地蔵堂のあるピークに到着(写真)。
綱木坂の入口綱木坂ピーク
鹿折方面へは素晴らしい旧道の下り(写真×2)。99%以上の乗車率で稜線を縫うように山径を下る。
素晴らしい旧道の下り素晴らしい旧道下り
約2kmで善茶屋の一里塚を過ぎ、未舗装車道へぶつかる。右折して下ると、県道34号の善茶屋バス停に出た(夜這路峠入口よりも2kmほど上流)。四輪を駐車した所まで戻り、本日は終了。

走行距離27.8km(東中才10:30→杭の分岐10:45→遊歩道へ出る12:00→杭の分岐12:10→夜這路峠12:45〜55→館14:50→ログハウス裏14:05〜20→松ノ坂ピーク14:40〜45→綱木地蔵案内板14:55〜15:30→綱木坂ピーク16:00〜20→善茶屋16:40〜45→東中才16:50)
相棒;MTB(26×1.9)

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2006年10月28日

屋敷峰峠とクキノ峯峠

大井沢の上峠と下峠の周回を終えたが、まだ時間があったので、道海まで車で移動し、屋敷峰峠とクキノ峯峠も周回してしまおうと考えた。
IMG_2300.JPG道海の0.5kmほど手前の林道を入ってみるが、道は峠より北の菅沼山の方へ向かっているので、引き返した。引き返す途中で、ヤブの作業道を発見して踏み入った。作業道は、途中で何本かの踏み跡と交差した後、消滅。稜線が近かったので、無理やり斜面を押上げると、道海からの峠道に合流(写真)
「さて、峠へ押上げるぞ。」と思ったらすぐに林道に出、稜線の峠までは2〜3分の距離(写真)。屋敷峰峠(写真)も含め、菅沼山の方からクキノ峯峠に向かって稜線林道が工事中だった。IMG_2310.JPGIMG_2304.JPGクキノ峯峠まで稜線林道を走っても面白くないので、峠の東側へ下る道を探すが見つからない。「標高差も200mくらいなので、適当に斜面を下っていれば道も見つかるだろう。」と峠付近の斜面を押し下った。IMG_2315.JPG途中、踏み跡を見つけるが見失い、再びヤブこぎで沢に出た(写真)。沢を下り始めると、直径10cm前後の杉枝が急な沢に積もっていて進めなくなってしまった。時計を見ると15:30、日が暮れるまで1時間余りしかない。急に焦り始めたが、沢を下るのは断念し、下ってきたヤブ斜面を登り返し、隣の沢へ降りられるようにコースをとる。幸運にも途中で踏み跡を見つけ、この踏み跡に沿ってヤブを下っていると、踏み跡は作業道になり一安心。作業道を下ると、すぐに小清川沿いの未舗装路に出たが、作業道を下る途中で、分岐していた山道があったが、これが本来の屋敷峰峠からの道だったのかもしれない。ただし、道の入口には「私道につき立入禁止」の看板が・・・。屋敷峰峠付近は、あまり立ち入らないほうが良かったか・・・・・・。
IMG_2329.JPG小清川沿いの未舗装路を登り、クキノ峯峠を越えて(写真)道海に辿り着いた頃には、もう薄暗くなっていた。大井沢の上峠,下峠に加え、屋敷峰峠でヤブこぎしたため、かなりヘトヘトだった。

走行距離11.3km(林道口14:25→屋敷峰峠15:00→小清川沿いの路15:50→クキノ峯峠16:45→道海16:55→林道口17:00)
相棒;MTB(26×1.9)

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大井沢峠 上峠と下峠の周回

大井沢峠は、山形県の大江町柳川と、その西の西川町大井沢を結ぶ峠で、古くは出羽三山信仰で06102801.JPG行者が越えた峠だということである。地形図では大井沢峠と下峠の記述だが、それぞれ大井沢峠の上峠、下峠と呼ばれている。どちらも大井沢側を下りにとると、山下りも楽しめると思った。
県道27号で月布川を遡り、青柳の「神社前」バス停から青柳橋を渡って0.2km程走ると、簡易郵便局のある四つ辻に「大井沢峠 左 上峠、右 下峠」の道標がある(写真)。道標の左(道筋ではほぼ直進)を進むと、再び県道27号に合流して田の沢の集落まで登る。
06102802.JPG田の沢橋を過ぎ、「矢引沢→」の看板にしたがって県道に並行する舗装路に入るが、矢引沢の集落へは入らずに最初の分岐を右にとると、集落をかすめるように林道が登って行く(写真)06102803.JPG最初の右への分岐は無視し、まっすぐに登って行くと道が荒れはじめ、乗ったり押したり。1km強で稜線付近に出ると展望が利くようになり(写真)、程なく切留への分岐に到着。切り通しを直進すれば切留だろうが、ここは左の道に入り、再び登っていくと林道は終点、小さな広場になっている。この広場の少し手前を右に入って行く踏み跡が上峠への道で、少しヤブっぽいがはっきりとしている(写真)06102804.JPG06102805.JPGただし道幅が細いの自転車を押すより担ぐほうが楽だった。10分程で上峠へ到着(写真)。切り通し北側の斜面の上に小さな祠もある。また峠から北側の稜線にははっきりとしたふみ跡があるが、縦走路だろうか?
峠から大井沢への下りは極上の山道、といいたいところだが、倒木もあって乗ったり担いだりと忙しい(写真)06102806.JPGまた九十九折の中には、コーナー部分がヤブになっていたり、崩れていたりで、九十九折を串刺しにするように直滑降のエスケープルートが拓かれている箇所が多い(山道の乗車率は6〜7割といったところか・・・)。少し大きめの沢まで下って、対岸を担ぎ上げると、きれいな道が続いている。林道に出てしばらく下り、中上橋で寒河江川を渡ると対岸の県道27号に出た。

06102808.JPG06102807.JPG県道27号を寒河江川に沿って下り、大井沢郵便局のある交差点を右折して、細い車道を入って行く。途中で未舗装になるがそのまま進むと、赤い吊橋で寒河江川を渡る(写真)。川を遡るように南下し(右折)、川沿いの踏み跡を辿る。道はしっかりしているが、自転車を押すには、少し細い。途中、土砂崩れ箇所もあるが、足場はあった。川沿いの道を押していると10分足らずで、斜面を巻くように ぐんぐん高度を上げ始める。川を隔てて、さっき通った大井沢の集落がちらちらと見える。06102809.JPG06102810.JPG道は極上で、下りなら乗車可能だろう(写真)。尾根を越え、一旦 隣の谷に入ったあと、稜線に出る。この後、道は細くなり、一部ヤブや崩落もあった。峠直下の崩れた沢を何とか渡ると、じきに下峠に到着(写真)。以前越えた時よりも廃道化が進んでいるようだ。
南又への下りは、峠直下のヤブが鬱陶しいが、植林帯に入ると少し乗れた。一つ沢を越えると道は不明瞭だが、踏み跡ははっきりしている(進行方向右側の斜面を意識しながら下ると良いようだ)。06102811.JPG06102812.JPG
なだらかな稜線上に出ると、次第に乗車率が上がり(写真)、南又の林道にでた。林道への出口右側の茂みに、水神様などがひっそりと祀られていた。南又の集落は廃村のようで、分校の門柱がポツリとたっている(写真)。もともとの旧道は徳沢川に出て、川沿いを徳沢集落へ下るが、以前辿った時ですら、かなりのヤブに苦戦した(川沿いに出てすぐの辺り)ので、今回は素直に林道を下った。青柳の2kmくらい手前でようやく舗装になり、簡易郵便局の四つ辻に出た。

走行距離21.1km(青柳7:55→矢引沢入口8:20→切留分岐8:55→林道終点9:35→上峠9:45〜55→林道に出る10:35→中上橋10:45→赤い吊橋11:00→下峠12:05〜30→林道に出る13:20→青柳14:00)
相棒;MTB(26×1.9)


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2006年10月27日

古寺峡谷の軌道跡

古寺峡谷は、山形県大江町の柳川にあり、その昔森林軌道が敷かれていて、現在はハイキングコースになっているとのこと。昨夜、大江に到着したが、午前中は雨だったので車で寝て過ごし、午後から走るにはちょうど良かった。
柳川の青柳橋の辺りに車を停めて走り出す。古寺峡谷は「神通峡」として売り出しているらしく、柳川のあちこちで神通峡の赤い幟を見かけた。青柳橋から柳川温泉入口を過ぎ、すぐに「神通峡5km→」の看板にしたがって左折。
IMG_2051.JPG舗装路は最初は少し登るが、すぐに平坦なる(この舗装路も軌道跡?)。約3.7kmでT字路を左折、さらに1.2kmで遊歩道入口に到着(遊歩道入口には駐車場やWCもある)。遊歩道に入ると未舗装だが、十二分に整備され、100%乗車可能(ハイカーとのすれ違い時は除く)(写真)

IMG_2061.JPGIMG_2052.JPG渓谷沿いの紅葉は最高で(写真)、撮影に時間をとられ、古寺砂防堰堤までの4kmあまりに小一時間を要した。(途中、一箇所だけ埋もれた枕木を見つけた)(写真)
古寺砂防堰堤からは舗装路。1km強で真室川小国大規模林道(といっても舗装)に出て右折すると、少しだけ下った後、地蔵峠への登りが始まる、といっても10分足らずで地蔵峠へ到着(写真)。峠はT字路になっていて、右折すると大頭森山方面だが、直進して一度下った後、県道27号に出て、大井沢トンネルをくぐって柳川へ戻った(写真)IMG_2088.JPGIMG_2092.JPG

走行距離26.9km(青柳14:05→神通峡遊歩道入口14:30→神通峡遊歩道出口15:20→地蔵峠15:40→県道27号に出る15:50→大井沢トンネル16:05〜16:05→青柳16:40)
相棒;MTB(26×1.9)
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2006年08月20日

六十里越と南蔵王林道-2

朝は5時前に起きで、5:40スタート。R13から県道263へ入ると、古屋敷の集落手前から登りがきつくなった(写真)。萱平を過ぎると未舗装になったが、路面は比較的良く、未舗装になってからピークまで標高差約550mを80分で登りきった。宮城県側は路面が荒れていて(写真)、のんびりと下っていたがパンク。それにしても七ヶ宿町の関まで2時間強は、ちょっと時間がかかりすぎたか・・・。
06082001.JPG06082002.JPG06082003.JPG

06082004.JPG関からは茂庭関林道(写真)でR399へ抜け、飯坂温泉まで下った(茂庭関林道は展望などは、全くきかなかったが、路面は良好)。久しぶりの鯖湖湯は¥200になっていたが、相変わらず熱かった。飯坂温泉駅で自転車をたたみ、福島からは新幹線を使ったのでかなりの出費となった。

走行距離81km(上山5:40→萱平6:50→林道ピーク8:30〜45→関11:10→茂庭関林道ピーク12:10→飯坂温泉13:25)
相棒;片倉シルクキャンピング(650×35B)
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2006年08月19日

六十里越と南蔵王林道-1

18きっぷを使って山形県の鶴岡まで輪行し、猛暑の中、2日間のツーリング。
8:10 鶴岡駅をスタートしたが、すでに32℃を越えていた。交通量の多いR112を避け、並行する旧国道へ。名川橋を渡ったところで早くも休憩。せっかく鶴岡まで来たのにバテ気味。
月山の道の駅を過ぎると登りが始まり、トンネルをくぐると左折して田麦俣まで下る(バイパスは自動車専用道とのことで、自転車通行禁止)。田麦俣の集落(写真)から急登があるが、鞍部を越えてしばらくは下ってからは、ピークまで比較的緩い登り(写真)が続く(このあたりは99/10に月光坂,細越,賽ノ神峠と押し担いで以来だ)。待望のピークは何もなく、さっさと写真を撮って下り始めると、残雪の残る目の前に月山が現れ(写真)、ちょっと感動した。西川に下ると うだるような暑さ、本当は十部一峠を絡める予定だったが、さっさと変更して左沢へ。駅で輪行して山形経由で上山まで行き、公衆浴場に浸かった後は、お城の脇にある公園でテント泊。とにかく暑かったが、メジロアブの襲撃はなかった。
06081901.JPG06081902.JPG06081903.JPG

走行距離85km(鶴岡駅08:10→道の駅9:40→田麦俣10:20→大越11:40→現R112に出る12:35→左沢駅14:25)
相棒;片倉シルクキャンピング(650×35B)
ラベル:六十里越
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2006年08月14日

秋田林道ツーリング-4

06081401.JPG秋田ツーリングも今日で最後。5:50 比立内の道の駅をスタート。すぐにR105を外れて牛滝経由の旧国道へ入る。比較的保存状態の良い舗装路で、崩落一箇所をクリアした後、現R105のスノーシェッドに遮られ、現国道へは入り難い(写真)。スノーシェッドに沿って藪を50mくらい押すと、現R105に合流。そのままR105を南下し、大覚野峠まで登る(写真)。思えばこの辺りは、10年以上前に、知り合いとMTBで十二段峠,早瀬峠,旧大覚野峠を越えて以来だ。(3年ほど前に十二段峠を目指したT氏は、薮がすごくて撤退したと聞く。)
峠から下ること13km、ようやく田沢スーパー林道の入口に到着、すぐに突入。1km足らずで舗装が切れるが、通行止の看板にわざわざ「全面」と書き足してある。特にゲートもないし侵入するが、メジロアブの襲撃にあう。しかも次第に数が増え、50匹くらいに(数えたわけではない)なったところで、堪らず撤退開始(舗装が切れてから2kmくらいの地点だった)。林道を撤退後、そのままR105を南下。草峠を越え(写真)、角館からR46へ。さらに細越という小さな峠を越えて(写真)、R13に入ってすぐの羽後境という駅で自転車をたたんだ。何となく尻切れトンボのツーリングになってしまった。06081402.JPG06081403.JPG06081404.JPG

走行距離87km(比立内5:50→大覚野峠6:50→田沢林道の入口7:20→草峠8:30→角館9:30→細越10:15→羽後境11:00)
相棒;片倉シルクキャンピング
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2006年08月13日

秋田林道ツーリング-3

昨夜のうちは小雨が降ったり止んだりだったので、田代温泉の前の芝生の公園にある東屋にテント泊。昨夜のうちに雨は上がったようで、今日は朝から晴れている。飯を炊きながら、昨日壊れた変速機を分解。運良くスプリングが外れていただけだったので、復旧することができた。飯を食ってテントをたたみ、スタートは7:10になってしまった。
田代から扇田へ、扇田からは大葛へ延びていた森林軌道の跡を辿るが、県道やら農道やらに変わっていて(写真)、足跡を辿ることはできなかった。大葛からは「くまげらエコーライン」の愛称を持つ県道309号へ。昔は太平湖林道と呼ばれていて、未舗装時代に2〜3回走ったことがあるが、現在は舗装されてしまっている。砂子沢峠を越え(写真)、夜明島方面の分岐を過ぎると、道と並行して朽ちかけた橋桁を見つけた(写真)。昔の森林軌道跡のものだろうか・・・?
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再び登りになり太平湖グリーンハウスへ。さらにアップダウンの後、ようやくピークへ到着。(最初に太平湖林道を走ったのは、20年くらい前だったが、確かその時は阿仁前田からグリーンハウスまで路線バスが通っていたようで、林道途中に白糸峠というバス停があったことを覚えている。確か、白糸峠以外にもう一つ、峠のバス停があったと思う)
ピークからは森吉ダムがちらりと見えるくらいで、あっという間に下ってしまう。小滝霊水でのどを潤し、建設中の森吉山ダムに驚きつつ、阿仁前田に到着(おとといの宿泊地である)。まだ日が高いので、R105を南下し、比立内へ。途中できるだけ交通量の少ない旧国道を走ったが、阿仁トンネル西側の道などは、なかなか風情があった(写真)。06081304.JPG

走行距離106km(田代温泉7:10→扇田8:10→大葛10:00→砂子沢峠10:45→白糸峠12:40→阿仁前田14:20→比立内16:00)
相棒;片倉シルクキャンピング
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