9/9 前夜発のムーンライト信州で白馬へ、ここで快速に乗り継ぎ南小谷下車。今回は久しぶりのMTBに大ザック(テント,シュラフ,自炊装備)。自転車を組み立てて6:30南小谷駅を出発。R148を北上し、およそ1.5kmで宮本橋をわたって対岸の道へ。さらに北上して土谷川を渡ると県道330号へ合流し、かなりきついのぼりが続いた。県道を離れてきつい舗装路のまま大峰峠に到着。峠から少し下ると旧道への登り口があり、押上げ約3分で石仏のある旧大峰峠に到着(写真)。
大峰峠から中土へ舗装路を下り、中谷川沿いに1.3kmほど遡って郵便局の手前で川を渡り、宮ノ土にある大宮諏訪神社を過ぎた直後のコンクリート路を登る。民家に入らないように神社裏の里道を押上げると、耳尾沢沿いの道が合流し、しっかりした道になった(合流地点に石仏?)。良く整備された遊歩道のような雰囲気で、気持ち良い押上げが続き(写真)、先に越えてきた大峰峠も望むことができた。神社裏からの押上げ1hr弱で道は下り始め、乗って下るとすぐに車道に出て、埋橋に到着した。そのまま道なりに進むと、気持ちの良い里道が続き(写真)、一箇所 崩れかけた沢沿いに担ぎ下ろすと、道は軽トラ道からコンクリート舗装になり深原へ到着。
深原の集落へは入らず、地蔵峠を目指すと、濁沢を渡った辺りで舗装が切れた。白井沢を渡って最初のヘアピンカーブで、林道と分かれて地蔵峠への道へ(写真)。入口には塩の道の道標があり、判りやすかった。峠への道は良く踏まれた登山道のようで、傾斜の緩い辺りでは乗って走れた部分もあった。林道分岐から約40分、沓形山南西の肩にある地蔵峠へ到着(写真)、小休止。
峠にはお地蔵さんが安置されたお堂と、天然記念物のハリノ木があった。峠の看板は新・旧2つあったが、古いほうの看板には「ぢぞう小峠」と書いてあった。ということは、これから続けて越えようとしている大峠は、三坂峠の別名を持っているが、「地蔵小峠」に対する「地蔵大峠」と呼ばれていたのか?
などと考えながら ぢぞう小峠を後に、下りにかかる。最初は乗れるが、ガレて乗れなくなると沢に出た。沢を渡ると、道は斜面をうねうねと登っていく。ちょっときつい登りだったが、30分もかからずに大峠に到着。峠はむしろ地蔵峠よりもあっさりとして、石仏が一体あるだけだった(写真)。
再び、一服の後、下りはじめた。今までよりも斜面が急で、少し道が細いような気がしたが、下り始めて間もなく視界が開け、意外と近くに日本海が見えた、海沿いの町は糸魚川だろう。部分的に乗れるところはあるものの、道はさらに細くなり草が生えたままになってきた。この辺りはあまり手入れしていないのだろうかと下っていると、大崩落地!!道は消えていた。道筋から行くと、崩落地を突っ切って道が続いているのだろうが、崩落地の手前に沢があり、この沢沿いにも薄い踏跡があった。とりあえず崩落地を横切ろうと崖を降りたが、倒木が多く前へ進めない。地図を見ると湯峠への林道は、数十m下を走っているはず・・・。かなり迷ったが、ここで幽体離脱して崩落地の沢の中を自転車と肉体を担いで下ることにした(自転車を担いで沢を下るのは一歩間違えば滑落死の事態も・・・、通常の人はやるべきではない)。運良く30分弱で沢を横切っている塩の道を見つけ(写真)、沢から上がると「地蔵鉱山跡」の看板があった。鉱山跡から、塩の道は乗車可能な軽トラ道になり、1km足らずで湯峠への道へ出た。
先の沢下りで、精神的にも体力的にもかなり疲労していたが、とりあえず湯峠を目指す。発電所への分岐を過ぎ0.6km程度で舗装が切れるが、傾斜は緩く路面も走りやすかった。ずっと雨飾山を眺めながら登る。横川を渡って本格的な登りになると、疲労した体が持ちこたえられず休み休みの登り
になり、峠に辿りついた時には、もうヘロヘロ状態だった。道は、峠で線を引いたようにきれいな舗装に変わり、一気に小谷温泉へ下った。露天風呂へ入った後(写真)、近くのダムサイトでテント泊。明日は乙見山峠だ。
走行距離42.6km(南小谷駅6:30→大峰峠7:30→埋橋9:10→深原9:45→地蔵峠11:20〜11:50→大峠12:20→車道に出る14:00〜14:30→湯峠16:30→小谷温泉16:55)